Twilight of midnight

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怪盗な季節☆ (長編)

怪盗な季節☆ 第二四話

それから毎日俺は、いろいろな技術を叩き込まれた。
小銃からRPGなどの重火器までさまざまだ。


「だから、ここはこうやってですね…」

「なるほどな…ふえっ!?」

「ふふっ、いい反応するねぇ、波音は」

「う、うるさいなっ!
 急に触るほうが悪いわ!」

このバカセクハラホモ野朗め…
人の尻をかってに触るな。
汚い、汚らわしい、苔はえる。
まぁ、そんな毎日とは今日でお別れである。
そう、銃器の扱いを間違えるたびにセクハラをされる生活はもう終わりを告げるのだ。
心からさっさと終わらせてあばよ?と行きたい。
それに今日はようやく楽しみにしていたハイライトをうろつける日なのだ。
午前中にちゃっちゃと終わらせてシエラやメイナ、仁とともに外に行きたい。
そう考えているとまた尻に奴の手が伸びてきた。
まったく…その手に銃口を当てて引き金を引いた。

「あっ、ぶねぇ!」

ちっ…
流石は最終兵器モドキってトコか。
練習用とはいえゴム弾をゼロ距離射撃は流石に痛いのか。





午後二時。
昼飯を食い終えた俺は四人でようやく、よ・う・や・くハイライトの街へと繰り出すことが出来た。
ハイライトは半径二十キロほどの本島の周りに半径四キロほどの附島が八つ等間隔でついている。
それぞれ八つの附島と本当はお互いにつながっておりそれぞれ第一島道、第二島道と名がついている。
その島道の中間点から別の島道へとまた道が伸びており島同士の間には電車が通っている。
簡単に図で説明するとこうなる。
ハイライト上から見た図
………。
すまないな、画力がなくて。
これが精一杯なんだよ。
本島に置かれているものは中央機関…つまり政府だ。
連合軍の本部もここにある。
附島にはそれぞれ独自の街が出来ておりなかなか面白い仕組みとなっている。
グルメやら、ショッピングやら…
空と飛ぶ国と考えていいだろう。
そう、パンフレットには書いてある。

「ここにある技術が今の人類の文明に取り入れられた瞬間我々人類は爆発的に進化を遂げたらしい。
 たった五百年余りで狩猟の暮らしからここまで持ってこれたのはこの宝の島があってこそだ」

仁が、シエラとメイナにつらつらと説明している。
もっともだと思うね。
昔に発見されたときもハイライトは今のままとまるっきり一緒で紫の光を放ち続けていたという。
一時は光の島と呼ばれ、神々がすむ島とまで言われ恐れられていた。
そして、初めて人類が気球でこの島に降り立ったときによだれが出るような技術がごろごろ転がっていたという。
だが、宝の島といっても今の科学力ではこの島から発見された技術のうちのたった二%程度しか使いこなせていないという。
持ち出された技術の中にはバイオテクノロジー…つまりこいつら。
俺は隣できゃっきゃっと、騒いでいる最終兵器姉妹を見た。
こいつらの作り方などは発見されたものに入っているものの使いこなせていないと考えていいだろう。
だからこそホモ野朗などのモドキ…つまり出来損ないが出来ている。
そもそもハイライトはベルカ帝国の倉庫と考えていいのだろう。
だが、ベルカ帝国の技術の中枢となるものなどは残っていないという。
ハイライトが浮いているのと同じような機関はこの後世に残すべきではないと考えられた結果
焼き払うなどして消滅させた可能性が高い。
ジョンから聞いたところによるとせっかく機関を研究しても今の科学力ではベルカ帝国独特の
科学力である超光科学が実現不可らしい。
ナク…なんとかとかいう光エネルギーを作り出すことが難しいためだ。
つまり、せっかく開発書があっても意味分からん…と。
こういうことだ。
このハイライトも下へと紫の光を噴出して浮いているのに間違いはないのだろう。
昔のベルカ帝国は今の人類みたいに石油を燃料としていたのではなく
光を燃料として技術を発展させたのだろう。
今となってはそんなこと知りようもないことだが。

「え?と、ショッピングでいいでしょ?」

「うぉい!待て!
 勝手に決めるんじゃねぇ!」

俺は一時思考を中断してメイナに突っ込んだ。

「ここは多数決だろう」

仁やシエラの意見も尊重しないとな。
それに俺はショッピングよりも普通に散策を楽しみたい。
「じゃ、手を上げて決めるぞ」





十分後。

「………なんで?」

「ねぇねぇ、波音!
 私アレ欲しい!」

「波音…僕はアレが欲しいのだが」

「波音、俺はPCの…」

ハイライトの附島の直感を感じたところで降りたがどうやら正解だったようだ。
多数決では見事に俺の負け。
もはやここまでくると策略としか言いようがない。
電車から降りて駅を出た瞬間見渡す限り店、店、店…
ずらずらずら?っと並んでいる。
これがハイライト五万人の生活を支える市場なのか。
人もたくさんいて、にぎやか極まりない。
それぞれに二万円ずつ渡して二時間後再び集合という約束を交わして俺達四人はあちこちへと散らばった。
別に何も買うものがない俺は市場の店の間を縫って附島の端から海でも眺めることにした。
ハイライトの八附島及び本島とを結ぶ銀色のボディに青いラインの電車は島道の上を走るものと
下をぶら下がって走るロープウェイ型に分かれる。
二つとも三車線あるがなぜか真ん中は使わないという謎の車線もある。
それぞれ右回りと左回りがあり人口の移動を支えている。
大型な割には騒音が少ない電車が駅に滑り込んでいくのが見え、人々がその腹から吐き出される。
それを横目に俺は市場からどんどん離れていってやがて人っ子一人来ないようなところまで歩いてきた。
立ち入り禁止と書いてある看板を乗り越え端へ向かって歩く。

「おっと!」

急に足場の石のようなものが沈降し、急いで近くにあった木でバランスを整える。
俺が踏んだところはもろくなっていたらしく四角い穴が開いてしまった。

「なん…だ?」

その穴から紫の光がこぼれ、空へと伸びる。
昼間だからばれないかもしれないが夜だったら間違いなく連合郡警備隊にみつかってアウトだろう。
ハイライト附島の光だろうがとても気になった俺はその穴へと体を滑り込ませた。
好奇心には勝てないものだ。

「よっと…」

予想以上に床は近くにあって滑り込んだ瞬間足が床に着いた。
手を伸ばしてジャンプすればまた上に出れることを確認してから周りを見渡す。
中はやはり動力源の部屋のようで丸い大きな部屋の中に十?二十ぐらいの不思議な形をした物から
紫色の光が湧き出し、それが壁や床を伝い下へと向かっていくのか分かった。
自分のくつの音が広さも分からない部屋にこだまして何人もの人がいるような感覚を覚える。
天井にはいろいろとこれもまた不思議なものがついているが今の俺の知識では見ても分からないものばかりだ。
うろうろと歩き回っているうちに階段を見つけ、下へと降りることにした。
下の階までがとても長くて階段の手すりをから下を見るとらせん状にずーっと続いているのが見える。
予想以上に中は紫の光で満ち溢れており、暗くて見えないということはなかった。
大体十分ほどかけて階段を下りる。

「ふぅ…」

一息ついてまた歩き出そうと思ったら目の前に黒光りする何かがあるのが見えた。
その形は

「列車…砲…?」

今俺の目の前に広がっているものは黒光りする列車砲のようなものだった。

「そうさ、列車砲さ」

突如背後から響いてきた声の主に心臓をバクバクさせながら反射で銃を向ける。
これも、くやしいながらセズクの特訓のおかげである。
声の主は壁の穴から這い出てきていった。

「おいおい、そんな物騒なものを向けるなよ。
 俺だ、ジョンだよ」

紫の光の中、壁の穴のドアをパタムと閉めて俺の方を向いたのはジョンだった。

「こいつは、二十八型装甲光兵器列車砲。
 ベルカのオーバーテクノロジーの兵器さ」

ジョンが列車砲の車体をポンと叩いて言った。
銃をしまい、俺はジョンにたずねる。

「なんで、こんなものが?」

「それは簡単なことさ。
 このハイライトはベルカ帝国の要塞として作られたんだ。
 上に電車とかが走っていただろう?
 そのレールはこの列車砲を動かすためのレールだったんだ。
 確か、三車線ほど使うんだ、この巨大列車砲は。
 この二つほど下に行けばぶら下がるタイプの列車砲もあるはずだ。
 こんな便利な空飛ぶ島がいい拠点にならないわけがないだろう?
 それにこの島の本当の名前を知らないお前たちは平和な島だと考えていたんだろうな」

「本当の…名前?」

「そうさ。
 超巨大超空移動要塞、ハイライト っていうえらそうな名前がこいつにはあるんだぜ」

「要塞なのか?この島は」

「そうさ、さっきも説明しただろうが。
 要塞なのよ、この島は。
 もう一回言うが、こんな便利な島がいい拠点にならないわけがないだろう?
 まぁ、連合郡に列車砲が見つかっていないだけマシか。」

「確かに……。
 言われてみれば」

「だろ?」

俺はここで疑問を抱いてしまう。
なんで、ジョンはここまでハイライトのことを知っているんだ?
それをそのまま口に出す。

「なんで、あんたはここまでいろいろなことを知っているんだ?」

「何で…か。
 はぁ?…。
 教えてやるよ、俺も鬼灯のことも。
 俺達は今は無きベルカ帝国からハイライトを任された一族の末裔なのさ。
 俺の本当の名前は 龍空桜月(りゅうくう さげつ) っていう名前なのさ。
 ついでに鬼灯の野朗は ジエアー・シレルス いい名前だよな」

ジョンは顔を少しそむけて嫌そうな顔をした。
本名を名乗るのがよほど恥ずかしかったらしく、顔が少し赤い。
ま、まぁ…桜月…ねぇ。
そして、顔の赤みをごまかすように持参していた酒を飲み始めた。

「今から俺はお前にいろいろなことを教えなきゃいけないだろう。
 だが、黙って聞いてくれ。
 中には仮想の場所もあるが今の時代を一番正確に捕らえることの出来た説だとおもう。
 今から五千年前、ベルカ帝国は約百八十ほどの自治区が集まって全世界を支配していた。
 百八十の細胞が集まってベルカという人間を作っていたと考えてくれ。
 お互いがお互いを助け合い本当に平和な国だったと聞く。
 約二十ほどの世界の通貨や政治などを担当する中央自治区。
 中央自治区の補助をする約百六十の補助自治区。
 これらは助け合い約五千年もの長い間ベルカ帝国を繁栄させてきた。
 ところが、王家の力が弱まった隙に中央自治区が補助自治区から搾取を始めた。
 やがて中央自治区の陰謀により王家は破滅、最後にベルカ帝国の技術をすべてなくした後
 ベルカ帝国最後の王は自殺した。
 それのおかげで人類の科学力はどん底にまで叩き落された。
 服すら作れなくなり、都市は壊滅。
 人類は鹿やいのししなどの獣を狩って何とか生き抜いた。
 その生活から約百二十年程たってようやく石油をつかってエネルギーを作り出すことに成功した。
 中央自治区は連合郡と名を改めさらに補助自治区からの搾取を強化した。
 これにより補助自治区からの反発が大きくなりやがて補助自治区VS連合郡へと全世界は戦争へと傾いていく。
 世界でベルカ帝国の研究が禁止されているのは、連合郡が自分の旗色が悪くなるのを気にしてのことだ。
 いくつもの大きな機関が群れて作ったのが連合郡。
 逆に、数は多いが技術力にも圧倒的な差がある帝国郡。
 つまり、今のこの戦争は元の世界へと戻そうとする帝国郡の行動なんだ。
 現にアフリカなどの地域は昔は栄えていたというのに今じゃあのざまだ。
 我々ベルカ守護四族は…王を守ることすら出来ないことが露見した時代でもあった」

今、聞きなれない単語が耳を突いたので俺は思わず聞き返してしまった。

「ベルカ守護四族?」

「あぁ、四族は我々空をまかされた龍空家にはじまり
 ヨーロッパ、アジアを任されたシレルス家。
 南北アメリカなどのタルワナルカ家。
 アフリカやオーストラリアのネメルシエア家。
 こんな感じでそれぞれの自治区のまとめ機関みたいな一家のことさ。
 そして、優れた戦士を生み出し、王を守る役目をも持った一家のこと。
 もっとも、俺はタルワナルカ家が一番許せないんだけどな。
 守護という名を与えられながらも連合郡側についた一族め…
 そういう時代からだったかな。
 
  大切なものが消えるとき
   三つの死は姿をあらわす。
    死は力を使い地上を無に戻す。
      死は鬼神となり
       恐怖の中で消えていく。
        大切なものを失った悲しみと共に

 こんな伝説が本から掘り起こされたのは」

ジョンはキラキラと紫に光る天井を眺めながら言葉を吐き出した。
それと同時に俺はこの戦争の理由とともにジョン達、帝国郡が負けても負けても戦い続ける理由が分かった。
ふと携帯を取り出して側面ボタンを押す。
背面ディスプレイに映し出された時間は集合十五分前だった。

「それでは、ジョンさんそろそろ集合時間なので…」

「ん、分かった。
 ここは俺達の秘密の場所だぞ。
 どこから入ってきたのかは知らんがもし天井の抜け穴から入ってきたのなら閉じておくように」

ジョンは右手を上げて俺にふった。
俺も手を振り替えしてあの長い階段を上るのかと思い心底うんざりした。
たっぷり十分かけて階段を上った後天井の穴をふさぐ。
穴から這い出した瞬間目の前に青い海が広がった。
落ちたときは穴に気を取られて気がつかなかったがすぐそばに海はあった。
船がゴマぐらい小さく見えて、改めてこの島の高さを感じた。
潮風に背中を押されながら俺は集合場所へと足を運んだ。





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~ Comment ~


こんばんは!

昨日も訪問していたのにコメント残せずスミマセン(^ω^;)
間が空いてしまっていたのでちょっとだけ前を振り返っていました。

龍空桜月ってすごく素敵な名前だと思いますよ!
ただ、読み仮名がついてないと読めませんねww

にしても最後の海が見えたシーン。
上空から見下ろす海、さぞかし綺麗なんだろうなぁと思いました。以前一度飛行機から見たことがあるのですが、もう記憶になくて・・・泣

これからなにが起こるのか楽しみです♪
また読みに参りますね^^*
#398[2009/12/23 22:17]  佐槻勇斗  URL 

マジレスしますが、銃の訓練で、まず最初に学ばされるのが、「銃口を人に向けないこと」です。こればかりは徹底的に叩き込まれます。
もしもゴム弾入りとはいえ訓練中に銃を人に向けて引き金を引くなどという、セズクくんにやったようなことをしたら、普通の教官だったら波音くんをひとりでは立ち上がれなくなるくらいボコボコにブン殴っても文句はいえないところです。
セズクくん甘いなあ……。
#397[2009/12/23 20:51]  ポール・ブリッツ  URL  [Edit]

小説で画像を使ってるのがなんか新鮮だったんだがww
#396[2009/12/23 00:41]  そのちー  URL 

もちろん読んでますよー! ただちょっとセズクがお買い物に同行していないのがショックでコメできませんでした…というのは冗談です(笑)
昨日は時間なくてコメできなかったのです>< 今日は明日がお休みなので夜更かしの真っ最中www

ともあれ、久しぶりのセズクに癒されます❤ ネミエルさまがお休みしてらしたあいだ、どんなにセズクが恋しかったことか!と。自分でも信じられないくらいハマっててびっくりなんですけど(笑)
ていうかジョン! じつはすごくカクカクした名前!www
「桜月」て字面がとんでもなく好みだ~、桜とか! 月とか! 好きだなあ(u_u*)
でも「そうさ、列車砲さ」のところで無意識にセズクの登場を期待している自分がいた、どんだけ( *´艸`)w がっかりしてゴメンねジョン(-人-;)

だんだんとベルカ帝国のなぞが明るみになってきましたけれど…くだんの、三人目の最終兵器さんもそろそろお目見え? なのかな??
#395[2009/12/22 23:55]  卯月 朔  URL  [Edit]














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