Twilight of midnight

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怪盗な季節☆ (長編)

怪盗な季節☆ 第十六話

「ごちそうさま」

俺は詩乃にお礼を言った後、家に帰るしたくをはじめた。


まぁ、正直いってここにごはんを食いにくるだけのためにくるなんて面倒だ。
それに詩乃に悪い気もするしな。
だから、俺は詩乃にいって食材を家に届けてもらいシエラとメイナに作らせるという
手段をとることにした。
なぜか、知らんが最終兵器の二人は手料理がかなりうまいらしい。
まだ人間だった時に二人とも母親から叩き込まれたという。
うまいこといけば、古代文明の味を味わうことができる。
ということで、次からは詩乃に俺の家に来てもらいいっしょに食べるという
方法をとることとなった。
いや、さすがに一人であの広い場所でもしゃもしゃ食べるって言うのも…
かわいそうだろうが?
うん。
無理やり詩乃を説得して、ようやく俺は帰宅の途へついた。
シエラとメイナは詩乃ともうちょっと遊ぶということなので
俺は一人で帰ろうとお城ともいえる詩乃の家を後にした。

今、七時半だ。
帰宅ラッシュかなにかなのかは知らないがたくさんの車が通る道があり
人通りが多い&クラクションがうるさい。
まさに、公害レベルに達しているので登下校につかっている大通りは使わないことにしている。
うるさいのは俺、嫌いなんだ。
よって自然と人通りが少なくて、街灯すらろくにない裏道を通って帰ることにした。
それにこの道は、星がよく見えてなにかを思い出させる気がしてならないからな。
だが、どうやら今日はそれが裏目に出てしまったようだ。
まったく、なんなんだお前は。

「見つけたよ、僕の波音♪」

キモイ。
例えるなら、そうだな。
ゴキブリが水溜りの中で腐ってる感じだ。
うん、意味わからんな。

「二度と俺の目の前に出てくるなっていっただろうが。
 近づいてくるんじゃねぇ、このホモ野朗」

この言葉で傷ついて引いてくれればいいのだが…
そういうわけにはいかないんだろうな。
なんでこうなったのか。
そう、大体三分ぐらい前のことだ。

「すいません。
 ここから、警察署へは…」

と、道を聞いてきた男の人がいた。
俺は機嫌がなかなかグッドだったし、この道に人がいるということがとっても珍しいことなので
正直に答えてやることにした。
警察署…もとい冬蝉の親父の職場は完璧に熟知している。
だって、つかまりたくないじゃん。
警察署の場所を教えてやろうと、後ろを向いて説明をはじめようと思ったら
急に両手をつかまれてしまい

「な、なにするんだ!?」

キリ○ト教の十字架のあの形になってしまった。
必死に動かそうと思ってもなにかの道具で
一瞬にして俺の手首を止めてしまったようで
凱旋門のあの形をした大きな釘のようなものと考えてくれればいいかもしれない。
凱旋門わかるか?
凹←こんなやつだぞ?
このくぼみに俺の手首ははさまれているのだ。
ま、おいといて。
そしたら、男が急に笑い出し自分の顔をギュッと掴んで引っ張り始めた。
すると、ベリッという音がして下から新たな顔が現れて

「やぁ、こんばんわ」

ホモ野朗登場。
とまぁ、こういうことである。
なんかね…うん。
そしてもう一つさっきから言いたいことがある。

「なんで、そんなに近いんだよ!」

息が、かかるぐらいの近さにいるのである。
俺よりもこぶし一つ分ぐらい大きいし。
それに、かなりのハンサム野朗だし。
ちくしょう、うらやましいぞ。

「ふふっ。
 ようやく僕が望んでいた展開になったよ」

あわわ…
もしかして、これって俺の人生最大の危機じゃないのか?
とまぁ、こうやって今の状況を実況でお送りしているわけだが
内心かなりドキドキしている。
心臓やばいです。
殺されるんじゃないか、俺。

「波音。
 伝えておきたいことがあるんだ」

俺の瞳をじっと見据えてくる。
なんか、腹立つな。
こいつから、真剣な話ね。
どうぞ。

「君はすぐに選択しなければならない時が来る。
 そのときは、迷わずベルカのほうにつくんだ。
 いいね?」

どうやら、俺はここからさきは絶対にベルカにつかなければならないようで。

「え…?」

急に、凱旋門釘を引き抜いたホモ野朗は俺の手首をしっかりと握りなおして

「この言葉忘れないでね」

真剣な顔で俺にいう。
いつもの微笑はどこへやら。
まだ二回目だがな…
すると、ホモ野朗は手首からも手を離してうれしそうな顔で
俺をじろじろと見る。

「な、なんだよ…」

「いや、やっぱり可愛いな♪」

これでも一応身長172cmはあるんだが。
こいつは身長が大体180cmぐらいか。
デカイな。

「ば、バカかお前!
 男にそんなこと言われても全然うれしくないわい!」

すると、ホモ野朗はクスクス笑い

「僕の君に対する愛は本物だよ」


……

こいつ、実はかなりバカなんじゃないか?
俺という男に必死に愛をささやいてどうするんだ。

「ホモ野朗。
 お前は、俺を殺しに来たんじゃないのか?」

前にあったときは殺しに来たっていってたよな。
それがなんで、凱旋門釘を取って手首を離す?
さっきの両腕が使えない状態の俺は格好の獲物だったはずだ。
なのに、なぜ殺さない?

「その必要がなくなったからさ。
 それに僕の名前は『ホモ野朗』じゃない。
 セズクっていういい名前があるんだ」

そういった後、ホモ…じゃなかった。
セズクは、ハッと空を見上げ

「来たか…」

と一言は言ったかと思うと痛そうな顔をして
背中から金属の羽を生やした。
そして

「じゃあね、波音。
 次あったときは、その体と心をいただくよ♪」

とにっこりと微笑みながら一言。
その後、すごい速さで俺に近づいてきた。
そして、不意に耳にふっと息をかけた後すごい風圧を残して飛び去っていった。

「…な、なんだったんだろあいつは」

なんで、耳に息をかけるんだよ、毎回。
空をみると、セズクの残した軌跡の後をいくつもの同じような軌跡が伸びていくのが見えた。
星空の中でもうっすら光っており、ぱっと見ると流れ星にしか見えない。
俺は、セズクにふっとされた耳をもみしだき、手首をさすった。
すると、べったりとしたなにかが俺の手に付着した。

「…?」

大通りの街灯まで急いで走っていく。
そして、改めてじっくりと観察した。
俺の手にべったりとついていたもの。
それは…

「血……なのか…?」

セズクの血だった。
あいつは、俺を殺そうとしている組織でなにか起こしてしまい今必死に逃げているのではないか。
わざわざ、変装してまで俺に会いに来てくれた。
そして、命を延ばす貴重な時間を俺のために使ってくれたのではないか。

「なんなんだよ、いったい」

俺はセズクが消えたほうの空を見上げ一人つぶやいた。





さらに深くなった夜の闇。
シエラとメイナと仁と俺とで来るようにと、鬼灯のおっさんが電話をしてきた。
まだ、九時ぐらいだったので
俺は、『帝国立博物館のダイヤモンド消失!?』とトップに書かれた新聞をゴミ箱にいれて
さっさと家の前にとまっている車にのりこんだ。
その車はたくさんの人がのれるのかどうかは知らないが
イメージとしては…
ほら、あれだ、あれ。
いかん、ど忘れした。
なんていったかな。
あのなが????い車だ。
あの車の中に大きな液晶ディスプレイとPCがつんである。
いわば、動く会議室みたいな感じだ。
その車のなかでおっさんは、アイスを頬張りながらまっていた。
ガキかあんたは。

「集まったな。
 次の獲物の説明をはじめるぞ」

どういっておっさんが指をパチンとならすと
ディスプレイが青く光りだし、オペレーターの声が聞えはじめた。
今回はえらく、手の込んだブリーフィングだな。

「では、はじめます。
 超空都市ハイライトにて新しい倉庫が発見された模様。
 その中には我々が行っているプロジェクトに必要なマイクロチップ…
 超光学記憶媒体のことです。
 波音、仁、シエラ、メイナの四人は直ちに超空都市ハイライトに潜入。
 なお、この島は大部分が連合郡が最終兵器として武装をすすめています。
 レーダーが取り付けられたりしていた場合やっかいな事となるので
 民間機で潜入します。
 もし、ばれてしまったら発砲してでも黙らせてください。
 そして、異例ですが殺しを許可します。
 以上の点を、要注意してください。
 出発は明日の十時二十三分発のJATL、10213便です。
 準備は念入りにおこなってください」

ハイライトの一部分の断面図があらわれて赤く光る。
そこが、倉庫だということだろう。
意外と深いところかな?って思ったら
浅いところにあってほっとしています、はい。
その後、おっさんがまた指を鳴らすとディスプレイはビューン…と消えた。

「へっ、今回は結構簡単そうだな」

仁がハイライトのデータを自分のPCに移しながら言った。
俺も、今回は簡単そうだと予想するね。
たまにはこういうのも悪くない気がするし。

「いざとなったらシエラとメイナがいるしな」

と、おっさん。

「血をみるのは嫌だが仕方ない」

俺はおっさんに、この二人は最終兵器だと言うことを言った記憶がないのだが…
あれれ?
言ったか?
言ってなくてもベルカ遺跡に行けば自然と増えるもんだから
きっと、最終とはいかなくも何かの兵器にとはおもわれているんだろうな。

「じゃ、武運を祈るぜ」

明日の十時二十三分か…
いがいとはやいんだな。

「もう一回言っておくが明日の十時二十三分だからな」

はいはい、了解ですよ。

「十時には波音の家に集合だからな」

十時ですか。
うぅ。
了解しました。
ちら、と横をみるとハイライトへいけるのがよっぽどうれしいのか
シエラとメイナは喜んでいるようだ。
さて、明日も学校をやすまないとな…
冬蝉や彗人兄さん。
その他いろいろ、が悲しまないかな??
悲しんでいる冬蝉とか想像もつかねぇけどな。


あ!
でも俺結構やすんでるから大丈夫かもしれんな。
うん。





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~ Comment ~


お邪魔します!

セズクぃぃ……(笑)
なんか悪徳キャラから変貌を遂げ、いい奴になってきましたね!
……波音にしたら、キモ男なのでしょうが……。
セズクの今後も気になりますが、
新しい指令も気になります!
#340[2009/11/06 22:40]  筱  URL  [Edit]

>僕の君に対する愛は本物だよ

わ、わぉw(´∀`;)w
言ってくれるじゃありませんかセグスくん。
けれど、まんざら嫌がっている風でもない波音くん―――路線変更しないでね!!滝汗

でも、セグスはなんだかただの変態ではない模様(?)…ですね。いったいどうしたのでしょうか?
うーん、気になります、、

なかなか追いつけず申し訳ありません(。。;)
また読みに参りますね♪それでは
#332[2009/11/04 23:22]  佐槻勇斗  URL 

NoTitle

追いつきましたよワハハハハ!

というか、どうしよう、セズクにガンガンときめいている卯月さんがいる…BLをたしなみませんが、それをおしてもかれの恋を真剣に応援してあげたい。それ以前にセズクは大丈夫なのでしょうか? 目下最大の心配事です(´Д`;)
#195[2009/10/07 12:13]  卯月 朔  URL  [Edit]

NoTitle

なぜかセズクの方を一所懸命に応援している自分がいます(笑)

「シズク」ではなく「セズク」になったのですねw

しかし…テンポの良い語り口は相変わらずお上手です♪
ネミエルさまの独特な持ち味で良いですよね(≧∇≦)b

今度はもう少しセズクに優しくしてあげて~と願ってしまう私です(^^ゞ
#189[2009/10/06 00:35]  鷹の爪痕  URL 

NoTitle

主人公の前に出されたのは小麦の粥と水だけだった。

シエラ「あたしたちの生きたベルカ帝国末期は内乱と戦争ばかりやっていたので国土は荒廃して民は皆貧しい食事を……これはあたしの知っている最高のご馳走です」

なんちて(笑)。
#188[2009/10/05 16:43]  ポール・ブリッツ  URL  [Edit]

おうふっ…

中盤…
ネミエルさま~、そっちに行かれるんですかー!?
男と男のあんな道こんな道、行っちゃいますかー!?
こ、こ、この先、スクロールしてもいいんですかー!?

と、これから先の方向性に、ハラハラしてしまいましたよ。
あぁ、良かった。
ヘソ子、ノーマルなんで。
#187[2009/10/05 02:09]  ババノヘソ子  URL  [Edit]

素敵な展開♪

あら?あらあらあら~?

波音くん、意外と嫌そうじゃなくない?
セズク、けっこう美形だし優しそうだし・・・とかほくそ笑んで読んでいたら、彼はけっこうシリアスな状況にあったようですね。
それを波音くんに気づかせまいとしたところ、ただのホモ野郎でもなさそう。

物語はまた新たな展開を迎えていきそうですね。
次回も楽しみにしておりますよ♪
がんばれ、セズク!(笑)
#186[2009/10/05 00:01]  三宅千鶴  URL 














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