Twilight of midnight

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
もくじ   3kaku_s_L.png   スポンサー広告
にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村FC2 Blog Ranking
  ↑記事冒頭へ  
←ねむい    →怪盗な季節☆ 第百十四話
*Edit TB(-) | CO(-) 

しゃくでば! (短編)

しゃくでば! うらうららー

突然だが質問だ。
あなたは美鶴が歌を歌っているのを聞いたことがあるか?
俺はない。
では美鶴の歌はどんなのか予想はつくか?
俺はつかない。
どんなイメージがある?
『汚ならしい』『音痴』『変態』などいろいろあるだろう。
少なくとも今までの美鶴の性格からプラスのイメージは沸かないのではなかろうか。
俺もそうだったさ。
五分前まで。
美鶴が町内カラオケ大会で歌うまでは。

「見つめぁぁうとぉぉ~すなぁおにぃ~おしゃぁべりぃできぃなぁぃぃ♪」

「いいぞー、坊主!もっとやれー!」

美鶴めっちゃ歌うまいの。
ありえない。
美鶴だぜ、だって。

「どーも、ありがとうしゃくぅ☆」

「美鶴!美鶴!」

しかも初めてステージに立つんじゃないだろお前、ってぐらいにまで場になれてやがる。
美鶴コールに笑顔で答えるぐらいにまで。

「次いっくしゃくよー♪」

「わーわー!」

「重いローテーションしゃくぅ☆」

「うぉぉぉぉ!」

今流行りのアイドルの歌だ。
軽々しい音楽が鳴り響き、美鶴が舞う。
え、舞う!?
自分の目を疑った。
美鶴が振り付けまで完璧な状態で舞ってやがる。

「あいうぉんとゆー☆」

会場はもう大盛り上がり。
美鶴はマイクを小指を立てて持ってるというのにこの大盛況。
俺はジュースをすすった。
美鶴が出るって聞いて市立響きホールにまでやって来たんだ。
当初の目的は大笑いしてやること。
一万人の観客が見ているなか恥をかくあいつを笑う事だった。
……それがなんだこれ。
美鶴のマイクにカラオケ大会は中止にされ、変わりに美鶴リサイタルが開かれてるじゃねぇか。

「美鶴様ー!」

あの女性ははしたなく美鶴の名前呼んで手を振るし……。
正直ここにいるの辛い。

「みんなー!ありがとうしゃく☆」

これは夢だ。
そうか、夢か。

「いやいやいや……」

目に入ったのは歌う美鶴。そうか夢か。
俺は目をつぶった。
ありえない。
美鶴が歌うまいとか。
よし、夢は覚めた。
ゆっくり目を開いた。

「いやいやいや……」

目に入ったのは踊る美鶴。そうか夢か。
俺はまた目をつぶった。
ありえないだろ、だって。美鶴だぜ?
顎の。
夢だ、夢。
やれやれ、夢ならもう覚めただろう。
ゆっくり目を開こう。

「いやいやいや……」

マイクを持ち汗を流す美鶴。
驚くほどその姿はかっこいい。
そうか夢か。
俺はゆっくり目を閉じた。美鶴だぜ、だって。
顎の美鶴だぜ?
それが歌うまいとか。
ありえないだろ。
そうか夢か。
夢か。
夢なんだよな。
夢ならもう覚めてもいいはずだ。
よーし……。

「いやいやいや……」

あかんわ。
これ現実や。
助けて誰か。
美鶴がシルクハット脱いでる。
その中から鳩取り出してる。





「うぅ……」

「あ、起きた?」

また目を開けた。
メイナが俺の顔を覗き込んでくる。

「あれ、美鶴は?」

蒼がため息をついた。

「一瞬で鐘を一つもらって退場でした」

ああ……。
そうだよな。
そうだよな!
ふぅ……。

「あー、嫌な夢だった……」





つづかない
関連記事
もくじ   3kaku_s_L.png   しゃくでば! (短編)
にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村FC2 Blog Ranking
  ↑記事冒頭へ  
←ねむい    →怪盗な季節☆ 第百十四話
*Edit TB(0) | CO(2)

~ Comment ~


ポールさんへ

くらべちゃいけませんwww
#2318[2012/02/05 15:24]  るる(レルバルの略称)  URL 

うちの範子と文子のほうが歌はうまいな!
#2298[2012/01/21 07:43]  ポール・ブリッツ  URL  [Edit]














管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


  ↑記事冒頭へ  
←ねむい    →怪盗な季節☆ 第百十四話

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。