Twilight of midnight

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←しゃくでば! なぜ    →怪盗な季節☆ 第百七話
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ささげもの

女子会+若干二名

三メートル×五メートルの狭い部屋に声が響いた。

「では、今から『怪盗な季節☆女子会』をはじめたいと思う」

シエラはにこりともせずに全員に語りかける。

「………何も俺の部屋でやらんでも」

なぁ。
何でなのさ。

「?
 波音君、何か言いましたか?」

黒稀銀髪ロングヘアー、赤紫の瞳の最終兵器シエラに少しこぼした愚痴を
金髪、揺れるポニーテール、薄い緑色の目をした俺の彼女アリルに目ざとく聞き取られてしまった。

「いや……」

あわてて目を逸らす。
このクソ狭い部屋にはシエラをはじめ、メイナ、蒼、アリル、遅れてくるマダム、詩乃と
まぁそろいもそろって勢ぞろいしているわけだ。
怖い女だけが。
シンファクシ元帥とか綾とかは忙しくてこれないらしい。
ぶっちゃけ今来られても困るというか……。
いられても困るというか……。

「ねこさんっ、ねこさんっ♪」

ショートに切った黒髪、黒目の詩乃の膝に座って
机の上においてある猫のおもちゃでじゃれるロングヘアー茶髪、青い目超空要塞戦艦蒼さん。
蒼の頭をなでなでしながら

「いやー、私コーラ好きなんだよねぇ」

「ちょ、メイナ!
 あんた飲みすぎっ!」

シエラと同じ黒稀銀髪のショートヘア、赤紫の瞳の最終兵器メイナが
大口を開けてコーラをがぶがぶ飲むのをとめる。

「いいじゃない、いいじゃない。
 減るもんじゃないしね?」

いや、減る。
減るから、メイナさん。

「そー言えばどうして波音さんがいるんですか?」

蒼が詩乃の手にじゃれ付きながらすでにぐだぐだを見出してきた女子会に一石を投じた。
う。
目を背け机のしみを見つめる俺。
蒼はくりっとした目で詩乃が出した手をにぎにぎしていた。

「いやぁ……ね?
 こう……ねぇ?」

俺に気を使っているのかちらちらと見ながらメイナは乾いた笑いをたてる。

「おい、メイナ。
 言うなよ」

「波音はとある事情で……ね」

その流れに乗ろうとシエラも身を乗り出した。

「シエラ、言うなよ」

「いやぁ私もはじめて聞いた時はびっくりしたよ?
 まさか波音は元はおんn」

おいぃぃぃ!!

「しゃぁああらぁああっぷ」

そんな理由で強制参加させられた俺の気持ちにもなりやがれ。
泣きたいよ……!
今のメイナの一言で分かった方は多いと思う。
そう、俺は原案では女だったのだ。

「波音は元女だったなんて。
 誰も思いつかないよ」

シエラぁああ!!!
俺は机に額をぶつけた。

「え……波音君元は女だったんですか?」

アリルさんあんまり突っ込まんでくれ。
違うから、ニューハーフとかじゃないから。
なんだその目は。

「作者の都合で男になった」

ああ、シエラったら。
説明どうもありがとうよ。

「もし、そうだとしたら……。
 お兄ちゃんが浮かばれませんね……」

蒼が猫のおもちゃをいじりつつぽつりと呟いた。
全員が「あー」と頷く。
俺の頭の中でセズクが「波音ー!」とか言いながら泣いている顔が思い浮かぶ。
それを考えたら俺は女の方が良かったかもしれん。
メリット的にな。

「お~そくなっちゃたわぁ。
 ごめんなさいねぇ~」

ゆっくりと部屋のドアが開いて、マダムが両手に荷物を持って部屋に入ってきた。
早い、展開と行動が早すぎる。

「さ、全員そろったところではじめる」

シエラが淡々と仕切る。
それを無視するのはメイナさん。

「あ、モッキー!
 いっただきぃ!」

「メイナっ、はしたない!」

「別にいいじゃんーぶー」

マダムが机の上にどさどさと積み上げたおやつの中から目ざとくモッキーを見つけ出し
メイナが強奪しようとするのを詩乃がとめる。
この二人いっつもこんな感じなのだ。
別にどーでもいい気がしないでもない。
メイナも詩乃に色々と教わっているようだしな。
モッキーを奪取して

「そういえば本編での私の扱いだけどさぁ。
 だーんだん酷くなって行ってる気がするのよねぇ」

メイナが不意にぼそりとつぶやいた。
そうか?

「分かるわぁ~。
 私は元から脇役だとしてもぉ……ねぇ」

「私は……ね。
 鬼灯の娘ってことぐらいしか……ね」

脇役は脇役だからな。
所詮脇役。
目立つのは俺という主人公だけでいいのだふははははは!!
すんません、冗談です。

「私、これでも最終兵器なんだけどなぁ。
 何だろう、この待遇……。
 ひどくない!?」

ひどくない。
そういうもんなの。

「私はブログの看板娘なんですが……。
 まだ長編第一話も書いてもらってません……」

蒼がまたぼそりと呟き全員が「あー」と頷く。

「それにしても……。
 私、『怪盗な季節☆』で出番あるんでしょうか……?」

蒼は詩乃の膝から俺を凝視してきた。
いや知らんがな。
ぽりぽりとメイナがおやつを頬張る音が響く。
俺に聞くな。

『あぁああああえいんだぁああああああああええええぁああああああ!!
 ウォエイエアアアアアアアアアアアアアいぇえええええええええええぁああ!!
 しんだぁらあああああんのぇあああああああああああ!!
 だっだっだらららえいすおぉええれんれぇえええええええ!!』

と誰かの携帯がなった。
ヘヴィメタルですな。
一体誰が……と、マダムがバックから携帯を取り出して耳に当てる。
あんたか!
似合わないにも程がある趣味だな、おい!

「あなたぁ?
 どーしたのぉ?
 え?
 本当?
 わかったわぁ」

ぴっ。

「アリル、帰るわよぉ?」

マダムは携帯をバックに戻すとアリルに振り返った。

「えっ!?
 で、でも、でもお母様!
 私達、今来たばっかりですよ!?」

あわてて反論するアリルにのんびりとマダムは言い返す。

「ちょっとあなた(夫)に用事が出来たんだってぇ。
 そんなわけで、私たちはちょっと退出させてもらうわ~」

「ちょ、お母様!」

俺をみてシエラを見る。
シエラは少し黙っていたが

「分かった。
 さらばだ」

お前はどこの戦国時代なんだと。
アリルはブーブー文句を言っていたが結局マダムに連れられて帰っていった。

「そういえば……」

静かになった部屋。
俺も机の上のおやつをいただこうと手を伸ばす。
おいしい。
そんな時に

「ん?」

何かを思い出したように詩乃が話を切り出した。

「シエラとメイナはどうして目が赤紫なの?」

そこから!?
えっ、考えたことなかったけど……。
理由なんかあるの?

「僕達は最終兵器だから」

説明終わり!?
早すぎねぇ!?

「で、今私思ったんだけど」

お主もそれで納得したのかよ!
もうお主しゃべるな。
お主の疑問のベクトルが意味不明すぎるんだ。

「波音ってさ。
 女顔だしさ。
 こ~んな服着せたらかわいいんじゃない?」

蒼は俺をじっと見た。
詩乃が取り出したのはフリルのついたワンピース。
どこから取り出した。
それ以前に今なんていった。
俺にワンピース?
HAHAHAHAHAHA冗談だろう?

「いやいやいやいやいやいやいやいや」

全否定させてもらう。
こればかりは認めんぞ、俺は。

「似合うと思いますよ?」

蒼さん!?

「今、シュミレートしてみたんですが……。
 大丈夫です!」

何が?
てかシュミレートすんなや!
ネメシエルの力使うなや、そんなところにっ!

「シエラ、メイナ」

詩乃がぱちんと指を鳴らした。

「はっ、ボス」

「いえっさー!」

ん?
二人は俺の手と足を掴んだ。
そのまま床に転がされる。
何これえっちぃイベント?
なわけないよな……文脈的に。

「いや! 
 まて!!
 何をする!?」

抵抗せんとこれはまずいだろ。
だが俺の力はどうやら最終兵器に劣っているらしい。
それもそうだよな、俺は人間でこいつらは兵器。
勝てるわけないよな。

「蒼っ!
 その服を取りなぁ!」

詩乃が指差したのはさっきのワンピース類。

「はいっ、詩乃姉様っ♪」

蒼は詩乃にワンピースとかの服とかを投げてよこした。
どんだけほいほい渡してんねん乗り気なんかい!

「おい、二人とも!
 離せボケ!」

ピクリともしない両腕両足。
こいつら本当に強い。

「や」

や、じゃねぇぇえ!!

「ストップ、やめてー!」

俺食われるっ!
詩乃とか蒼さんとか女子連合郡に食われるっ!
帝国郡の俺は反撃できないんだよ!?

「いやぁあああああああああ」





五分後。

「波音さんかわいいですっ!」

蒼が半泣きになっている俺の頭をよしよししてくれた。

「女の私が嫉妬するレベルだねぇ……。
 うーん、にくらしい」

メイナはそういって俺の頬を軽くつまんだ。
うに。
離せ。

「私なりにすごく気に入ってる。
 実は小学校のときからずっとやりたいって思ってた」

詩乃……貴様……。
ありえんだろ、幼馴染として。
泣けるわ、なんか。

「うむ。
 かわいい」

うれしくねぇ!
ふとショックで打ちひしがれる俺の頭に希望の光が沸いてきた。
こいつら、手を離してるよな。
死刑決定。
殺す。

「よーし、貴様ら。
 覚悟は出来ているんだろうな?」

俺は跳ね起きで飛び起きて全員をにらみつけた。

「へ?
 何の覚悟ですか?」

両手をわさわささせて掴みかかる姿勢をとる俺。
蒼さんが首を傾げる。
………蒼さんは制裁の対象外でいいかな。
かわいいし。
でも残りの三人はゆるさねェ。
泣かす。
飛び掛る約五秒前……。
四、三、二、一――今や!

「かわいぃぃいいいいいいいいいいっ!!」

げっ、アリル!?
腹あたりに強烈な衝撃をくらった。
姿勢を崩して床に倒れこむ。
その俺のほっぺにアリルさんがほお擦りしてくるではないか。

「ぐはっ」

「かわっ、かわっかわ!
 かわわわわわわわ!!!」

落ち着け。
顔を真っ赤にしてとてもアリルさんとは思えないこのテンション。

「とりあえずお前らなんかうぜぇ!!
 覚悟しろ!!」

アリルさんを引きずったまま立ち上がりきめ台詞。
攻撃開始だ。

「にっげろー!
 波音は怒らせると角材で頭殴るよ!」

詩乃は笑いながら部屋の窓から逃げていった。

「えっ……!?
 それは痛いですっ!
 詩乃姉様待ってくださいぃっ!」

蒼もそれをおって姿を消す。
ふん、あいつらは後に泣かすとしよう。
今は目の前にいる二人の最終兵器をとっちめてやる。

「覚悟しろ!」

と飛び掛った俺をひらりとかわし二人は

「僕たちも――」

「逃げとこうか」

天井を突き破って大空へと消えた。
多数の瓦礫が頭に当たって乾いた音をたてる。
逃げられた。

「かわかわわあわわわわ!!」

ただ一人、アリルさんを除いて。

「だー!!
 離せぇぇ、貴様らぁあ!!
 おぼえてろよぉぉぉっぉ!!!」

俺の遠吠えは誰にも聞えなかったに違いない。





☆オマケ☆

「シャロン……?」

俺は振り向いた。
アリルさんを落ち着かせ俺は崩れた部屋の後片付けをしている途中である。
服は別にいいだろ、後で脱げば。
と、思ったのがいけなかったらしい。
この声……セズク?

「シャロンっ……!!
 さびしかったんだよぉ、シャロンっ!!」

涙を撒き散らしながら俺に猛スピードでかけてくるホモ野朗。
だー!
抱きついてくるセズクを蹴り飛ばす。
セズクは地面に倒れた。
俺が蹴ったところをいとおしそうに撫でて

「ああ、なんて久しぶりのい・た・み(はーと)」

鼻息も荒くふんふんと嬉しそうである。
流石に気持ち悪くなって後ずさり。
逃げよう。
くるりと後ろを向いて走り出そうとした俺の背中にセズクが抱きついてくる。

「うわぁああああ!!!
 離れてくれぇええええええええええ!!!」

「シャロンっ、シャロンっ!
 かわいいよ、シャロンっ!!」

「俺は波音だぁああああ!!」

そういいながら背負い投げをかます。
机に激突したにも関らずセズクはノーダメージ。
駄目だ、勝てる気がしない。
早く逃げるぞ。
ダッシュ。

「まってよ、シャロンっ!!」





それから俺はことあるごとにセズクに迫られるようになったのだった。

「波音、これ、これ着てよ♪」

それはワンピースだったり……。

「カチューシャなんかつけたところなんて……もう」

まぁ毎度のこと鼻血を出して倒れるんだが。
俺じゃなくてセズクさんが。
もちろん自主的に着ているわけない。
面白がって手伝う最終兵器達がいるから勝てないのだ。
もう…………。
嗚呼胃に穴が開きそうだ。








歌さまが二周年を迎えたようで――!
これをささげます。
ごめんなさい、おくれて。
煮るなり焼くなりお好きにどうぞっ!
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~ Comment ~


歌さんへ

波音は初期設定女でしたw
一度それでしゃくでば、したことがありますw
セズクさんは女の子になるのでレズになります←

女性の波音……ですか?
需要――あるのかな。

ああ、もう全然かざってくださってかまいません!
むしろおしつけます!
#2195[2011/12/11 14:02]  るる(レルバルの略称)  URL 

やっとfc2さんの許可が降りてアクセスできました……!(感涙)

うわーい我が侭聞いてくださってありがとうございます!!
波音さんwwwwwww
初期設定女性でしたかwwwwww
それじゃあセズクさんがホモじゃなくなってしまう←
それにしても「シャロン!」のセズクさんは状況的にせつないはずなのに笑わずにいられない不思議。ぜひとも女性版の波音さんを拝見したいですvv

お忙しいのに、本当にありがとうございます。あの、もし、よろしければうちに飾らせていただいてもよろしいでしょうか……??
#2185[2011/12/04 21:50]  歌  URL 














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