Twilight of midnight

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怪盗な季節☆ (長編)

怪盗な季節☆ 第十二話

「そうか…起動したか…」

「はい、我が連合郡の偵察衛星がしっかりとノイズをとらえております」

「ベルカ帝国の最終兵器…なにがなんでも我が手にいれるんだ」


そういって、男は椅子にフカブカと腰掛けた。
波音たちが奮闘している場所から遠い場所。
日本帝国にある連合郡総司令部。
そこにこの男達は所属している。

「我が、連合郡を勝利に導く神だ。
 なにが何でも奪い取れ」

男はそばにいる眼鏡をかけた秘書にそう告げた。

「仰せのままに」

そういうと、秘書はにやりと笑い男の部屋からでていった。

「最終兵器…か…ふふふ…
 ノイズを観測しただけでまだどんなものなのか知らない…
 見て見たいものだ…」

男はそう呟いたあと、葉巻に火をつけた。
紫煙が部屋を舞い、そこに吐き出された煙が混じり
混濁をしめすような幾何学的な模様を描いた。




「さて、超光学記憶媒体ってのはどこにあるんだ?」

俺はSに聞いた。
すると、Sは顎に指を当て首をかしげ

「超光学記憶媒体?」

と繰り返した。

「姉さん、メモリーチップのことだ」

そう、シエラがいうとSは

「あぁ、あれね。あれは…えーと…」

そういって、後ろを向いて扉の中に入っていった。
そして、しばらくごそごそと音がした後
Sが片手に息でふっとやったら飛ぶんじゃないかとおもうぐらい
小さな四角い、透明で透き通ったものを持ってきた。

「超光学記憶媒体はこれしかないよ?」

そういって、シエラに渡す。
シエラはチップを手に持って

「入れ物は?」

と聞いた。

「あぁ、入れ物ね。
 ちょいまち」

なんというか、抜けてる最終兵器だな。
本当に超古代文明がつくったのだろうか。

「僕達はもともと人間だった」

なるほど。
意味深な発言感謝するぜ。

「え、人間だった?」

「そうだ」

「つまり、あれか?
 改造?」

「そうだ」

なるほどな…
だから、風邪も引くし血も出るのか。
了解した。
話によると、可変式鋼鉄細胞が繁殖するのに最適な体をしてるのが
このSとシエラと、あと一人、Tらしい。
後は、どんだけ探してもいなかったそうだ。
可変式鋼鉄細胞は普通の細胞を破壊し、あいたスペースに繁殖。
つまり、こいつらは知らない間に可変式鋼鉄細胞を打ち込まれ
寝ている間に人間から最終兵器へと変わってしまったのだろう。
俺だったら絶対に拒否したい。

「あったぞ、ほらよ」

Sはそういって、ケースごとチップを投げた。
綺麗な流線型を描き、俺の手の中にスポッとおさまる。
計算されつくしているな。
そこで、ふと思いついたあの企画再発。

「Sって呼びづらいからお前にも名前付けるわ」

そういって、俺はSをみた。
Sはというと

「え、いいよ!!うれしいけど…さ…」

両手を胸の前でぶんぶん回してかたくなに拒否。

「うるせぇ、お前の主人はこの俺だ」

そういうと、Sはうっ…といって苦虫を噛み潰したような顔をした。
しかし、姉妹そろって綺麗だな…
可愛いし…
俺、もしかして世界で一番の幸せ者じゃないか?

「なぁ、波音。
 そろそろ出ないか?」

仁がPCをもって壁から立ち上がる。
そうだな。
そろそろ出ようか。
チップも手にいれたことだし。
長居は無用だ。
長居すればするほど状況は悪くなるものだ。
そして、俺達は出口へと歩き出した。

「恐怖神がシエラだから…
 戦闘神 メイナでいいだろ?」

そう、さりげなく俺は言った。
だが、S―メイナはしっかりと聞いていたようで

「あ、ありがと…」

ちゃっかりと照れていた。
そんなに、名前をつけられるっていうのは
うれしいもんかね。
俺は、波音みたいな女っぽい名前嫌なんだが…

「俺はうらやましいぜ、その名前」

仁…
なんで、そんなにうらやましそうな目で見るんだよ。

「仁…ってなにか知ってるか?」

「いや…」

知らないものは知らないので素直に答える。

「ピーナッツの食える部分を仁っていうんだよ!」

「え、まじ?」

「この前理科の授業でやってただろ!?
 ちゃんと授業聞けよ!」

頭から煙を噴いて仁が激怒する。

「すまん…」

これは素直に謝るしかない。
の、前になんで俺こんなに切れられているんだ?
八つ当たりとかいうやつか。
正直、やめて欲しい。

「出口だぞ」

シエラが短く口を開く。
そんな、重要なことをさらっといわなくても…
だが、これでやっとここから出れるのである。
正直、腹も減ったし疲労感がやばい。
ここまで疲れたのは稀だ。

「外だっ!」

メイナがはしゃぐ。
何年ぶりなんだろうな。

「五千十六年ぶりっ!!」

えっ!?
それは、また…
――結構歳食ってんだな、二人とも…
そんなこといったら殺されそうだけどな(笑)

「(笑)ってなんだ、(笑)って」

あ?、うるさいぞ、シエラ。
黙ってお前も外を満喫しろ。
レーザー砲を俺に向けるな。
殺す気か、お前は。

「死ね!
 なーんて…ね…」

冗談だって事は、わかりきってるが最終兵器に死ねとかいわれたら
現実のものになるような気がしてならないね。
ふっと、視界が明るくなる。
外に出た瞬間俺と仁は目を両手で覆った。
暗い所に長い間いたので、目の調節が済むまで時間がかかる。
メイナが周りではしゃいでいるのが気配で伝わる。
ようやく、目がなれた俺はゆっくりと目を開いた。
太陽は真上まで昇り、戦場だというのに鳥が鳴いていた。
周りには兵士、猫一匹いやしない。

「波音、持ってきたか?」

木の陰から、鬼灯のおっさんが現れた。
さすがにびっくりした。
俺達が出てくるまでずっとそこでまっていたのだろうか。

「お、おう…」

そういった後、俺はチップを鬼灯のおっさんに渡した。
チップを眺めたあと、メイナにおっさんの視線が行く。
スッ、と目が細められその後、少し微笑んだ。

「新しい最終兵器のようだな…
 まったく、つくづくお前は女運がある」

俺的にはいやなんだが…
なんとかならないものかね。
ってか、女なんだろうかこいつらは。

「鬼灯のおっさん、PCのバッテリー充電させてくれ」

仁がPCの電源を切っていった。

「まぁ、とにかく帰ろうか。
 こんなところ…」

と俺が言った瞬間だった。
ドーン、という爆発音と共に体が吹き飛ばされた。
そして、地面に叩きつけられた。
体中に激痛が走る。

「う…」

みんなの姿を確かめようと一生懸命に立とうとするが
体にちからが入らない。
く…そ…
そばに、仁のPCバッテリーが転がっていた。
それをせめて、仲間のぬくもりを取ろうと手を伸ばす。
そのとき、神経を逆なでするような声が耳に入ってきた。

「おいおい、ダメだよ。
 レルバルは僕の物なんだから」

誰だ!という力強いいつもの俺の声とは別に

「あ…だ…」

我ながら情けない声が出てしまった。

「生きてるよね?
 よかった、よかった」

首が回せないので誰の声かわからない。
だが、男の声なのは確かだ。
その声の主が俺に前に回って俺の顔を覗き込んできた。

「クスッ、思ったとおりだよ。
 細いけど華奢っていうほど細くなくどこかがっちりしている体つき、そしてさりげなく反抗する目。
 髪型から顔つきまで僕の理想そのものだよ」

そういった、男は…
むさいヒゲとかをはやしているわけなく…
同姓だが、ほれそうなぐらいハンサムな男子だった。
すらっと細い足、整った体つき。
完璧の二文字が似合う少年だった。
俺よりも二つぐらい年上か。
十八歳ぐらいだろう。

「仲間が放ったレーザーが効いたみたいだね。
 クスッ、ごめんよ。
 でも、君をどうしても、僕の物…いや、僕達の物にしたくてね…」

お前の仲間が、放った…?

「お、お前も最終兵器なのか…?」

そうやって聞くのが妥当だろう。
あいつの仲間が、レーザーを放ったんだからな。

「僕は違うよ。
 V型と呼ばれる最終兵器モドキなのさ。
 君が連れているF・DやS・Dの何倍も弱いよ♪
 なんたって、パンソロジーレーダー及びイージスすらろくに使えないんだから。
 それに、F・DやS・Dの威力よりも何倍も低いし…」

パンソロジーレーダーっていうのはわかる。
シエラやメイナが使っているパンソロジー電磁波をうんぬんのやつだ。
だが、イージスっていうのは…?

「あれ?
 F・Dが使っていたと思うんだけどな」

そういわれて、俺はハッとした。
遺跡の中で特殊部隊Velcaを名乗る連中と戦ったときに
シエラが弾丸の軌道を曲げて俺達を守ってくれた…あれがイージス?

「そうさ。
 パンソロジー電磁波を密集させることにより出来たいわばバリアだよ」

説明くどいやつだな。
もう、いい加減いいだろうが。
俺は早く家に帰りたい。
ってか、帰らせろ。

「あははっ♪
 でも、それは無理だよ。
 僕達は、君を殺すという任務でここにいるんだから」

そういってハンサム少年はカラカラと笑った。
この、ホモ野朗。
助ける気がないならとっとと消えればいいんだ。

「君は僕が食べちゃいたいよ♪
 もちろん、ベットで…ね…
 ぎりぎり、殺さずに持って帰ってボスに許可とろうかな。
 そして、一生僕の犬として…」

「てめ…ぇ…
 ふ、ふざけるんじゃ…」

いつまで、俺は地べたにくたばっているんだ?
体がいうことを聞いてくれさえすれば…
また、俺は人に頼るのか?
シエラに…頼るのか?
まぁ、普通の小説とかならここで秘めていた力が復活とかするんだろうな。
でも、俺はあいにく普通の人間だ。
残念だったな。

「はい、そこまでよ。
 終わりよ、あなた」

この声は、正義の最終兵器シエラか?
いや、違う。
この口調はメイナだ。

「はぁい、波音待った?
 わるかったわね。
 こいつらにちっと手こずっちゃってね」

そういって、メイナは手に引きずっていた四人ぐらいを
ハンサム少年の隣に放り投げた。

「ありゃ、やられちゃったか。
 仕方ない」

四人を少年はじっと眺め完璧に死んでいるのを確認すると
俺の耳にフッと息をかけて

「じゃあね、僕の永久波音…
 また会うときは、僕の物だよ…
 あははっ♪
 残念、君の血を舐めれるかと思ったのに…」

そういって、背中から金属の羽を生やしたかと思うと…
すごい勢いで飛び去っていった。

「逃げた…」

いや、逃げた…じゃなくて
追えよ!
たのむから、あいつを追って殺してくれ!
たのむから…
BLをされるほうの立場ってものをはじめて味わった。
これは、屈辱以外の何でもないな。

「いや、あいつは悪いやつには見えなかったもんだから…
 ごめんね!」

追え!!
頼むから追ってくれ!!

「シ、シエラや仁は…?」

怒りが収まった俺が聞くと

「もう、飛行機の中で君を待ってるわ。
 行きましょ」

おっと、バッテリー。
これは仁の大切なやつだからな。
バッテリーを俺に渡したあとメイナは俺をお姫様抱っこした。
俺を軽々と抱えたメイナは鬼灯財閥のマークがかかれた飛行機に
俺を押し込んだ後自分も乗り込みドアを閉めた。
そして、飛行機はエンジン音を響かして離陸した。

「シエラ、ごめんね。
 私のウォーミングアップに最適だったもんだから…」

ウォーミングアップで人を殺すなっての。

「ん、かまわない。
 僕は仁やこのおっさんを守るのに精一杯だったものだからな」 

姉妹なのにこんなに物騒な話をしていいものか。

「はぁ…」

大きなため息が出た。
そして、俺は自分に言い聞かせるように

「これから、大変なことになりそうだ…」

と呟いた。
俺は今あったばかりの美少年の顔を思い出して
再び、大きなため息を吐いた。





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~ Comment ~


ふ、ふぅ…

よかった、波音が連れて行かれなくて(^ω^;)
ここでBLに変更されてたら私的に身悶えながら読まなければならないところでした爆

それにしても、メイナもシエラも可愛いですねっ
名前つけられると頬を赤くするところ、もうキュンとしてしまいましたv(´∀`人)
#307[2009/10/31 12:44]  佐槻勇斗  URL 

お邪魔します!

新キャラ登場!!しかも美男子!!
何だか賑やかになってきましたね(*´д`)

ウォーミングアップで人殺し……。
んもうメイナとシエラが本気出したら、地球なんか即行で壊れちゃいそうですね(笑)
でも可愛いからいっかっ!!(ぇ?
#264[2009/10/21 20:59]  筱  URL  [Edit]

NoTitle

細胞がこうということは生殖能力はなさそうですな(笑)。

あったらあったで怖いけど(爆)。
#116[2009/09/13 10:21]  ポール・ブリッツ  URL  [Edit]














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