Twilight of midnight

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いただきもの

ノロケの方がまだマシだった

 頬杖をついたまま、セズクはニコニコと喋る。
「でね、それでね。そのときのシャロンはすごく可愛かったんだよ。こう、ふくれっつらでさ。ほっぺたがぷくっとしてて、思わず指で突きたくなるぐらいに。
 うん、でも突いたらやっぱりすごく怒られたんだよね。彼女、怒ると悪魔より怖いしやっかいなんだよねぇ。そこがまた良いんだけどね。怒った顔もすごくキュートで♪」
「……」
「それからさぁ」
 俺は頭を抱えた。
 どうしてこうなったんだ。
「どうしてって、ハニーがきいたんじゃないか。シャロンってどんな子だったか、って」
 だからこうして説明してるんじゃないか、とかわらぬ笑顔でセズクは言う。
 確かに。確かに言った。
 俺に激似だっていうそのシャロンってのがどんなヤツだったのかって。
 でもさ。
「おまえがずーっと、その口から垂れ流してんのは、ただのノロケじゃねぇか!」
「え、そう?」
「そ、う、だッ! かれこれ三十分以上もノロケの攻撃に晒されてる俺の身にもなってみろ!」
 ちょっと前に俺はちょっと気の迷いを起して、こともあろうにこのセズクに相談なんぞを持ちかけてしまった。今思い返してもあのときの俺はどうかしてた。本当にどうかしてた。
 ありえない。
 このセズクに相談を持ちかけるなんて、本気でありえないぞ、俺。
 セズクは頭も良いし、面倒見も良いし、はっきり言うと――認めたくはないが――いわゆる兄貴分として、相談相手として申し分ない。
 だけどさ、俺のことを「マイハニー」だとか呼ぶ相手だぜ?
 もっと直接的に言うと……俺、目の前の男にガッツリ求愛されてんだぜ?
 そんな相手に相談するとか……いやもう、俺本当にあのときどうかしてたんだなぁ、あはははは。
 ……はぁ。
 まあ、なんだ。
 そーゆうときって、誰にだってあるよな。
 うん。
 ともかく、そんときにセズクが言ったんだ。
 俺に似た娘が好きだったって。
 んで、今は昼飯時。軍の食堂でたまたまセズクと二人になったから、会話の継ぎ目にさ、その話をふったわけだよ。一応セズクとは一緒に行動することが多い (っつーか、勝手にこいつが着いてきてるだけの気がすんだが)から、コミュニケーションとっとかないと、いざってときに連携が上手くいかなかったら、アレだろ?
 そしたら、これだよ。
 延々と三十分以上もさ、ノロケ聞かされたことあるか?
 俺はある。
 ってか、まさに今だよ。
 さすがにこれは怒ってもいいと思うんだ。
 うん。怒っていい。
「誰がノロケを聞かせろっつったんだよ!」
「しょうがないよ。シャロンの話になると、必然的にノロケになるよ」
 けろりとそんなことを言うセズク。全然悪びれても、反省もしてねぇし。
「じゃなくって。どこが似てるとか、あんだろ?」
「えー?」
 こてん、と首を傾げるセズク。
 しばらく熟考して、ぽつりと答えたのがこれだった。
「顔?」
 外見かよッ!
「でもすごいかわいいんだよ」
「その、かわいい顔に俺が似てるってのかよ」
「うん」
 即答だし。
「遠まわしにかわいいって言われて、喜ぶ男がどこにいるッ!?」
「ん? 遠まわしじゃなくてもハニーはかわいいよ」
「ち、がーうッ!」
 叫んだところで、セズクの二ヤケ顔は変わらない。
「ハニーは元気だなぁ」
 一向に変わらない。
 どうすればいいんだ、こいつ……。
「あ、わかった」
「なんだい?」
 ニヤケ顔にびしりと指をつきつけてやる。
「おまえが惚れてるのは、俺のこの外見にだ。そのシャロンって子をずーっと好きなおまえは、その子と似た俺のことが好きだって勘違いしてんだ。
 だから、おまえが好きなのは俺じゃない。おまえはまだシャロンが好きで、たまたま同じ外見の俺に惑わされてるだけ。……ってことで、どうだろーか」
「んー?」
 すると、セズクは珍しく、困ったような顔になった。
「それ、僕も考えたんだけどね」
 そしてセズクの口から漏れたのは、
「でもさぁ、シャロンと同じ姿に惑わされてるんだったら、マイハニーに(青少年育成法案に抵触するため自主規制)したいと思ったりしないよ。一応僕ら、男同士なんだしさ。ハニーにだったら(自主規制)されても全然構わないって思うし、夜な夜な裏ルートから入手したマイハニーの写真見ながら(自主規制)とかしてないよね……って、マイハニー? どうしたの、そんなに離れて?」
 お、おおおおおお俺を動揺させるには十分すぎるほどだった。
 対面のテーブルで話を聞いていた俺は、いつのまにかヤツからだいぶ距離をとっていた。
「ど、どうしたって、おまえ……いや、セズクさん」
 世の中にはたくさん怖いものがあるが、現在俺の恐怖ランキングのぶっちぎり一位はセズクさんです。
 怖ぇ。超怖ぇ……。
「あ、びっくりさせた? だって、マイハニーが僕の愛を確認するようなこと言うんだもん。ちょっとむきになっちゃった。ごめんね」
 てへ、じゃないです。
 ごめんで済んだら警察(以下略)。
 あー、今の絶対トラウマになる……。
 はぁ、と大きくため息をつく。
「ハニー?」
 不意に呼ばれたので、思いのほか肩がびくりと震えてしまった。
「な、なんだよ」
 声も上擦ってる。
 かっこ悪、俺!
 内心ではジタバタしながら、そ知らぬ顔してセズクを見ると、向こうもこちらをじっ、と見てくる。
「……」
「なんだよ」
「いや、ね」
 セズクは笑みを深くした。
 嫌な予感。
「怯えたマイハニーもかわいいなぁ、って」
「失礼します!」
 俺が全速力で逃げ出したとしても、そりゃ無理もない話だろ?


 その後。
 セズクの馬鹿から、
「怯えたマイハニーがかわいいんだよね♪」
 という馬鹿げた情報を得た蒼が、
「たくさん怯えて下さいね」
 と、満面の笑顔でネメシエルを駆使し、俺を追いかけまわしたのは……別の話だ。


        蒼さんに悪影響及ぼすのはまずいです。攻撃力的に。 了。




ややBL風味でごめんね!
男子高校生であるねみさんが書き難いだろう方向にしてみました。
……え、昨今の男子高校生はBLとかもバンバン書けたりします、か?

そして「セズクさんと蒼ちゃんの話」なのに、蒼ちゃん最後にちょろりとだけしか出てなくってごめんなさい<(_ _*)>
私の脳裏を超級戦艦に追い掛け回されて涙目の波音さんが駆け巡っておりまして、なんというか波音さん主人公ですねぇ(※主人公は大抵トラブル体質ですから)。
今回のキモは涙目の波音さんと、セズクさんの自主規制(笑)です。

さて、こんなものでよろしいですかね?
ねみさま、もらって下さい! 嫌なら別にいいですけど!






嫌なわけないじゃないですか、もらいます。
喜んでいただいちゃいますとも。
ミズマさん、波音口調うまいじゃないですか(なぜか上から目線ごめんなさい
そしてちょっと常々思っていたのですが





ミズマさんってもしかしてドSだったりします?





根拠は蒼さんいじめたり、波音いじめたり・・・。
なのですがどうなんでしょうか・・・。
すいません、(自主規制)には一体何が入るんでしょうかと
聞いてみたいいやうそです冗談です。
聞きません、えぇ聞きませんとも。

本当にありがとうございました、ミズマさん。

よろしかったらお返しのリクエストお願いします。
べ、別にいいですが・・・。
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~ Comment ~


ミズマさんへ

バトルとかは入れたほうが……?
いいのでしょうか

ほのぽので行くべきなのでしょうが……。
どうしましょうか?
#1666[2011/07/29 13:35]  ねみ  URL 

先輩後輩+蒼さんですか!
わーい、楽しみ……ですけど、勉強の片手間程度にして下さいね!
#1651[2011/07/25 07:33]  ミズマ。  URL 

ミズマさんへ

M・・・ですか。
ほほう。
くっくっく・・・。

博士と助手・・・ですね、了解しました。
蒼さんだしていいですか?
ちょっと前回いただいた

「蒼と子猫と怪しい白衣」の

続編みたいなのを思いついたので。
それでよろしいでしょうか・・・。
#1650[2011/07/24 23:57]  ねみ  URL 

ドSってゆーか、むしろややMっ気が……いやいやいや、なんでもないですよッ!
普段ダメな子がここぞというときにカッコイイ、という王道が大好きなので、自然と贔屓のキャラクターはこうなってしまうわけです。

波音さんの口調に関しては、ねみさんが以前に「ぼやいてるだけです」的な発言をされていたので、それを踏まえた感じにしてみました。ボヤキ芸です(違)。

リクエスト……?
じゃあ先輩と後輩でなんか下さい。
先輩と後輩のモチーフは「博士と助手」です。破天荒な博士と、振り回される哀れな助手。
性別はお分かりの通り、ご自由にどうぞ。
あとなにか知りたい設定があれば書きますので、どうぞお申し付け下さい。
……って、私は受験生になにを言っているんだーッ!!
勉強が落ち着いた頃でいいですからね。来年の4月とかで!
#1637[2011/07/24 21:01]  ミズマ。  URL 














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