Twilight of midnight

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しゃくでば! (短編)

しゃくでば! 天空のお家① (ちょいマニアックネタ注意)

ある夏の昼下がり。

「うっわぁ、おっきい雲ですねぇ~」

「だね。
 あ、蒼そのアイス早く食べないと溶けちゃうよ」

真っ白のワンピースを着た蒼はジーパンを履いて
髪の毛を後ろでくくった詩乃と街中を歩いていた。
その途中ふと空を見上げたのだ。

「あっ、は、はい!」

「にしても大きいねぇ。
 中に城でも入ってるんじゃないかって思うほどだね」

「……お城ですか?
 詩乃姉様はなんだかんだでロマンチックなんですね」

詩乃はその言葉を聴いて反論を返そうとして
納得したように頷いた。

「あ~そうか。
 蒼は知らないんだったね」

「?
 な、何をですか?」

「『天空の城 ラ○ュタ』ってアニメしらない?」

詩乃は蒼の落ちかかっているアイスを指差した。
それに気がつきあわてて舐め取る蒼の横から
にゅっとアイツが顔をだした。

「知ってるしゃくよぉ」

「私、知らないです。
 どんな話なんですか?」

「あの、僕は知ってるしゃく……」

美鶴を置いたまま二人は歩き続ける。
丸で何もなかったかのように。

「ある時、少女が空から落ちてくるんだ。
 そっから物語の幕が開くわけ。
 で、ある少年が少女を助けて……」

「ふむふむ」

食べ終わったアイスの棒をふよふよと
口で動かしながら相槌を打つ蒼。

「――少女は捕らわれちゃうわけ。
 そっからがまた……」

蒼と詩乃の間にぐわばっと美鶴が入り込んだ。

「ちょっと待って欲しいしゃくっ!」

「で龍の巣っていう低気圧の……」

「まぁたこの扱いしゃくかぁ!?
 僕は主人公なんしゃくよぉ!?
 いったいお前達はモブキャラの分際で
 毎回毎回えらそうなんしゃくっ!!
 ちょっとは主人公の話を聞いたらどうなんしゃくかぁ!?
 今日はおふざけで来たんじゃないんしゃくよぉ!?
 蒼に相談があって来たんしゃくからっ!!!」

「詩乃姉様、それで、それで?」

それすら無視して進む二人。
もはやここまでのスルースキルは敬服に値する。

「蒼、ココに飴があるしゃく。
 頼みを聞いて欲しいしゃく」

「どうしたんですか?」

十メートルは離れていたはずだった。
なのにその距離を蒼は一瞬で蹴飛ばし
美鶴に詰め寄ったのだ。

「ちょっ、蒼っ!」

「ふっふっふ、詩乃、蒼はちょっと借りていくしゃくよぉ~!」

「おい、蒼っ!!
 まぁ殺されるわけでもないし別にいいかぁ……」

      ・
      ・
      ・

私だ、ム○カ大佐だ。
冗談永久波音だ。
俺はお家でお気に入りのDVDを見ていた。
何ってジ○リの。
この時期になるとむしょうに見たくなるんだよなぁ。
『天空の城 ラ○ュタ』だよ。

「波音、ちょっと入るしゃくよぉ」

ちっ。
顎野朗が。

「俺の至福の時間を邪魔してもらいたくないものだな」

ドアから入ってきた美鶴にそう投げかけた。

「こんにちわ~……」

その後ろからおずおずと入ってくる少女。
蒼さんだ。

「これはこれは。
 副長様ではないか」

そういいながらも俺は思考をめぐらす。
珍しい組み合わせだな。
いつもは喧嘩しているばっかりかと思いきや。

「ふぅ、疲れたしゃく。
 波音、お茶を出すしゃく」

「あ、私コーラが良いです」

二人はどっかと俺の部屋に座り込んだのだ。
それと同時に飲み物まで注文してきやがった。
なんだ、何だッてんだおい。

「じゃんけんな」

      ・
      ・
      ・

「四十秒で支度しな」

俺はじゃんけんの勝者として輝いていた。
美鶴にコーラを持ってくるように要求する。

「しゃくぅぅぅ……」

美鶴が部屋から出た瞬間蒼さんに話しかけた。

「なんで一緒に?」

「さぁ、私に頼みがあるからって……」

「頼み……?」

「それを今から言うらしいですよ」

「何で蒼さんともあろう方があいつの頼みを?」

蒼はちょっと目を逸らした。
言おうか言うまいか悩んでいるのだろうか。

「実は、私飴をもらいまして」

「は?」

飴?

「飴です、飴……」

蒼はポケットから夏の暑さで溶けかけた飴を取り出した。
ママこいつ飴なんて持ってやがった。
お前頼み事を飴で引き受けたのかい。
それでも軍人かいっ、えぇ?
飴って……バーカ……。
あいつが欲しいのは奴隷だろうが。
よく分かるねって?
だてに美鶴と一年間いるわけじゃないからな。

「それもらって?
 え、待ってくれ。
 それで頼みごとを聞いてやると?」

「はいっ!」

蒼は幸せそうにはにかんだ。

「はぁぁぁ…………」

盛大なため息とともに失笑の眼差しで蒼を見る。
アレか。
ココで新たに判明したこととしては
戦艦一隻が飴玉五個で動くってこと。

「持ってきたしゃくよぉ」

「おうご苦労」

美鶴はコーラと三つのコップが入ったお盆を床の上に置いた。

「で、頼みって何ですか?」

蒼はコーラの炭酸を見つめながら美鶴に首をかしげた。

「実はしゃくねぇ。
 ヴぉくある映画を昨日見たんしゃく」

ほう。

「そのお話はとーーーっても面白かったんしゃく。
 で、僕は考えたんしゃく。
 これ僕も作ってそこに住んでみたいなぁしゃくって」

誰もがシンデレラとか見たら思う幻想の一種だろう。
要するにそういうことだ。
美鶴なんてすぐに何かに影響されるんだから
今回もまたそういうことと納得する。

「で、その映画って何だよ」

「これしゃく」

美鶴はごそごそとポケットの中に手を入れた。
そして机の上にどんと置く。

「携帯?」

アンテナつきの。
少し笑う。

「間違えただけしゃく。
 もう少しまつしゃく」

美鶴は「あれ~どこいったんしゃくかねぇ」とか
「うーむ、わかんないしゃくねぇ」と良いながらもガサガサと
ポケットの中を探っていた。

「あ、これしゃく」

そうして美鶴が自信満々に置いたDVDのパッケージには
今しがた俺が見ていた映画のタイトルが書いてあった。
『天空の城 ラ○ュタ』である。
まぁ序盤の流れからしてそうだろうとは思ってた。

「これですか?」

蒼が手にとってふーんと言うように眺める。

「で、これの何を作ろうと思ったわけ?」

美鶴のことだからロボットとか言うんだろう。
それかゴリアテ(あの戦艦)とか。

「ラ○ュタ城を作るんしゃくよ!」

「            」

言葉に窮した。
何言ってんだこいつ。

「いーや、これが出来るんしゃくよ。
 何のために蒼を呼んだと思ってるんしゃくか?」

しばらく考えた。
そして閃いた。

「そうか!!」

謎は全て解けた。
俺の隣に座っている蒼さんはベルカ文明の遺産である
全長一六二四メートル、重さ一五二万トンという
超兵器を動かす核。
つまり中の人。
しかもこの戦艦、宙に浮いている。
美鶴やるじゃん!
俺は無意識に美鶴に親指を立てていた。
GJだ。
今回の人選は間違ってはいない。

「とりあえず私意味が分からないのでこの映画見てみますね」

「あ、俺も見る」

そんなわけで美鶴お空のお家計画がスタートしたのであった。
ろくなことになりそうだけどなぁ。





              つづくかも~



ラピュタ見たことがない方はそうそういないでしょう。
誰もが見たことありますよね?
あれはすごい。
何度でも見てしまいます。
宮崎監督ってやっぱりすごいなぁ。
なんといってもまずオープニングからすごいです。
アレ、見直して気がついたのですがラピュタの興廃を暗喩してたんですね。
いやーほんっとうにすごい。
それで何が他にすごいかっていうt(ry



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矢端さんへ

目がぁああああああああ
#1602[2011/07/10 16:26]  ねみ  URL 

ポールさんへ

ゴミじゃないですよ。

で何があったんですか?w
#1601[2011/07/10 16:25]  ねみ  URL 

バルス!!!!
#1594[2011/07/08 22:49]  矢端想  URL  [Edit]

見ろ! おれの作品がゴミのようだ!

……しくしく(なにかあったらしい)
#1593[2011/07/08 22:32]  ポール・ブリッツ  URL  [Edit]














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