Twilight of midnight

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ささげもの

蒼さんとセズクさんのお話

ao_20110227192325.jpg


この可愛すぎる絵を下さった祭さまへのささげ物です。
祭さまへのささげものですが祭さま出なくても読んでいただいてOKですよ(何様だお前
リクエストは蒼さんとセズクさんの意外すぎるコンビということで
書かせていただきました。
もちろん蒼さんギャラリーにも追加させていただきます!
ぐへへ←おいおっさん。



矢端兄さんもなにかリクエストおありでしたらよろしければお教えください。
喜んで書かせていただきます。
(あれ、なんか敬語おかしいぞ)



ある日の昼下がり。

「それにしても詩乃姉様は本当に……。
 人使いが荒いといいますか――」

よいしょ、と蒼は両手に持った袋を地面に下ろした。
蒼は思い出す。
詩乃の言葉を。

『あまったお釣りでおやつ買ってきていいから』

確かに言った。
言ったのだ。
そしてシュークリーム一個という買い物に行かされた蒼は
詩乃からもらった一万円の残り全てをお菓子に……。
おばかである。

「買いすぎちゃったんですよね……」

誰がどう見ても買いすぎですよ。

「よいしょっ……重い。
 ネメシエル呼びましょうか、もう。
 面倒だし――」

蒼はせっかく持ち上げた買い物袋を再び地面に下ろすと
ネメシエルを呼ぶことに集中し始めたそのときだ。
この娘をさりげなく見ていた人物が出てきたのである。
そうタイトルにもお察しのとおりセズクさんである。

「お困りの様子だね、蒼♪」

一見なれなれしいようだが大丈夫。
この二人案外仲がいいのである。
セズクは年の離れた妹のように蒼を可愛がっているし
蒼は蒼でセズクをお兄ちゃんと呼んで敬愛している。
というか蒼はみんなから妹扱いされすぎだと思う。
詩乃しかり、波音しかり、シエラ、メイナしかり。
まぁ体格とかから考えてしかたないっちゃしかたないか。

「あ、お兄ちゃん!
 久しぶりですっ!」

手をぶんぶん振ってセズクを迎える。
いとかわいらしゅうていたり。

「おやおや、買い物のお手伝いかい?
 えらいえらい。
 何を頼まれたのかな?」

蒼のそばにたっぷり中身の入った
今にも破けそうな買い物袋を見てにやりと笑うセズク。
今、お前中身が何かちらっと見て把握しただろ。

「えっと、えっとですね。
 詩乃姉様にシュークリームをひとつ頼まれたので……」

蒼はそれに律儀に答える。

「シュークリームひとつね……。
 残りの大量のお菓子はいったいどなたが食べるのかな?
 まさかとは思うけど……」

ちらっと蒼を見るセズク。
その視線に気がついたのか蒼は

「え、えっとその……」

しどろもどろになった。
そりゃ年頃の女の子がこんな大量におやつ食べるなんて
認めた頃には幻滅されるに決まっているからな。
それが分かっているのやら分かっていないのやら理解できかねるが
とにかく蒼さんは私じゃないということを何とかして理解して欲しいらしい。

「そ、そうです!
 波音さんに頼まれたんです!
 シエラ姉様やメイナ姉様と一緒に食べるからって……」

セズクの目がきゅっと笑うように細くなる。
こうやってからかって楽しんでいるのだと蒼は分かっていても
そこは女子としてのプライドが許さない。

「なら、僕が手伝うよ♪
 こんな街中にあの巨大な物体を持ってこられても困るからね。
 それにちょうど僕は今から波音の家に用事があってね」

そういってセズクは詩乃のシュークリームがひとつはいった
小さなビニール袋を持つついでに蒼の大量のビニール袋も持とうと手を伸ばした。
だが

「だ、大丈夫です!
 仮にも私は誇り高き帝国制圧艦隊の……」

重たいが仕方がない。
それに波音さんの家に持っていかれたらまた面倒なことになる。
となると結論から考えて自分で持って帰ったほうがいいに決まっている。
そう結論つけると蒼は袋を両手に持ち、歩き出した。
ふらふらと。
道は整備されていない川原道。
こぶしぐらいの石は普通に落ちているし窪んでいるところもある。

(危なっかしいなぁ。
 絶対僕が手伝うべきだよな)

蒼のふらふら歩く姿を後ろから眺めそう思ったセズクが
からかいすぎたな、と反省すると同時に無理にでも手伝おうとした瞬間――
お決まりの出来事が起きるのである。

「あっ!」

どて。
道の石に躓いてこけてしまったのだ。
しかも顔面から思いっきり。
そこは土と草でやわらかなクッションになっていたから怪我はしなかった。
よかったよかった。
ちなみに両手がふさがっていたのも顔面から行ったひとつの原因だ
という見方を捜査管理委員会は強めています。

「うぅ……」

だが蒼の不幸はここからであった。
着ていた真っ白のワンピースが汚れてしまったのは小さな出来事。
大きな出来事は袋が破れおやつが土手から一気にごろごろと……。

「あーっ!!」

鼻やワンピースについた泥を払うこともせず蒼は手を伸ばすが
その手の間をすり抜け川へと向かう大量のおやつたち。
一万円からシュークリーム百五十円を引いた
九八五〇円分が約六十度という急斜面を転げ落ちていく。

「おい、こらっ、蒼!」

そのおやつ達を救おうとばっと立ち上がり憤然と追う蒼。

「待ってください、逃げないでぇぇぇ!!」

おやつはスピードをぐんぐん上げる。
そして

「捕まえ――」

蒼が掴もうとしたその目の前で川へ落ちた。
九八五〇円分な。
全部な。

「嗚呼……」

蒼はがっくりうなだれスーパーからここまでの約二キロの道のりを振り返る。
今までの努力はなんだったのか。
私がんばったのに……。
少しなみだ目になりながら川に浮かび、流れてゆくおやつ達を恨めしそうに眺める。

Q蒼が買ったおやつはビニールに入っていたんでしょ?

Aいいえ、紙のものです。
 マクドナルドのハンバーガーの包みみたいなものだと思っていただければ
 分かりやすいのではないでしょうか。
 時代は第二期二〇一二年という設定ですがこういうところはまだ
 第二期一九六十五年のままなんですねぇ。

次第に水を吸い沈んでいくおやつ。
魚の餌にでもなるのだろう。
環境破壊とかこの際言うんじゃない。
いいのだ、別に。

「お兄ちゃん……。
 おやつ川に……」

ゆっくりと泥まみれで土手にあがってきた蒼は
なみだ目でセズクに話しかけた。

「そ、そうだね。 
 僕が持っていたこのシュークリームだけになっちゃったね」

気の毒そうに蒼を見るセズク。

「うぅ……」

うらめしそうに川に石を投げつける蒼。

「ほ、ほらもうすぐ夕方だよ。
 おうちに帰らないと。
 蒼、ほら立って。
 今回は運が悪かったんだとあきらめなさい」

「はい……」

セズクから渡された詩乃のシュークリームを両手でしっかり持ち
とぼとぼと帰路につく蒼なのであった。
そんな蒼を見てやはり兄貴として心が痛んだのであろうか。

「蒼、そのシュークリームを詩乃の家に置いたら
 すぐにおりておいで♪」

セズクは約三〇センチほど下にいる蒼に話しかけた。
透き通るような空色の瞳はまだ少し潤んでいたが

「へ?
 ど、どうしてですか?」

蒼は少しショックから立ち直ったようだった。

「ふふー♪」

「む?、教えてくれたっていいじゃないですかっ!」

「うわ、ちょ、こら待て!
 ネメシエルはやめろっ!」

「じゃあ教えてくださいよっ!」

「ひ・み・つ♪
 ぎゃぁああああああああああああ」

     ・
     ・
     ・

「姉様、ただいまです」

どたばたと玄関からせわしなく駆けてくる蒼を抱きしめる詩乃。
頭をなでなで。

「お帰り、蒼。
 うわっ、汚れてるね。
 何かあったんだねぇ」

蒼は詩乃から離れると机の上にシュークリームの入った袋を置くと

「ここに置いておきますからね!
 ちょっと行ってきまーすです!」

「えっ!
 ちょ、蒼どこへさ?」

「いいところです♪」

つむじ風のようにまた玄関から出て行った。

「あの子着替えもしないでまったくもぉ……」

      ・
      ・
      ・

「待ちました?」

蒼はセズクの運転する車の助手席にもぐりこむと
シートベルトをつけた。

「いや?
 それよりなんだい♪
 僕の運転する車は信用が出来ないのかい?」

「はい!」

「………」

むっとしたセズクは少し荒っぽく車を発進させた。
そのまま向かう先は四キロ先の百貨店。

「なんでもいいんですよね?」

わくわくと蒼の顔がほころんでいる。
りんごのように赤いほっぺたがさらに紅に染まる。

「一万円までだからな」

「やったぁっ♪
 本当にありがとうございますっ!
 お兄ちゃん最高です!」

セズクの車は交差点を左に曲がり、百貨店の地下駐車場に入っていった。
この後セズクの車がぱんぱんになるまで
蒼がお菓子をセズクのお金で買ったのは
まぁいうまでもない。
というかお約束事☆





                了



祭さま、こんなかんじでどうでしょうか?
よろしかったでしょうか。
駄作というか駄文でごめんなさい。

そしてね、新たな事実ですね。
蒼さんはセズクのことを「お兄ちゃん」と呼ぶのですよ。
でも今回の蒼さんは少し幼すぎたかなと思わないでもないです。
これが戦場に行った瞬間もうがくぶるがくぶる。
では読んでいただきありがとうございました。
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~ Comment ~


矢端兄さんへ 追記

ネメが西部に・・・ねぇ。

どう考えてもオーバーテクノロジーとの再開ですね。
映画だとネメが撃破されて
USA!USA!
の展開になる感じですね、えぇ。

分かりました←
がんばりますよ(オイ
#1343[2011/03/11 22:45]  ねみ  URL 

ポールさんへ

もうやめてあげて!
蒼さんのHPはゼロです。

次は何をしようかなっておい!
やめてあげてください。
#1342[2011/03/11 22:44]  ねみ  URL 

千鶴さんへ

セズクさんは家庭派ですね。
間違いないです。

蒼さんにも女のプライドの一つや二つはあるんですよ。
きっと。
兵器として生まれ、兵器として育ったのに。

人間って不思議です。
#1341[2011/03/11 22:43]  ねみ  URL 

歌さんへ

蒼さんはセズクのことをお兄ちゃん呼びしてます。
卯月さんの※にも書きましたが
はじめはセズク兄様でした。

無茶ふり?
いえいえそんなことございませんヽ(`Д´)ノ
楽しかったですよ。
ありがとうございました、絵。
#1340[2011/03/11 22:41]  ねみ  URL 

卯月さんへ

そうなんです、蒼さんはセズクのことを
お兄ちゃん
呼びしていたんですね。
俺もかきながら考えたんです。
初めは普通にセズク兄様だったんですがね。
それよりもおにいちゃんのほうがいいかなぁって。

みごとにツボにはまっていただけたようでなによりです。

セズクは常に紳士ですよ、このお方。
恋が絡むとアホの子になるだけで。

蒼さんにとってネメは身近な存在なんですね。
ネメ壊れると蒼さん死んじゃいますしね。
#1339[2011/03/11 22:40]  ねみ  URL 

ミズマさんへ

いえ、お名前なくても※してくれてありがたいことです。

セズクさんお兄さんですよね。
本当に彼は、もうね。
なんだろう、自分でもよく分からないキャラですね、えぇ。

蒼さん妹ですね。
医務室でいじめましたね、ゆるすまじ←

あ、なんか俺もシュークリーム食べたくなってきたな。
#1338[2011/03/11 22:37]  ねみ  URL 

矢端兄さんへ

全然部外者じゃございません。
わざと名前書いたんで、えぇ。←

蒼さん可愛いでしょ?
ね、14歳の身体機能ですからねぇ。
女の子ですね。

こういうところでは蒼さんは軍から解放されて
のんびりと詩乃の家でくらしているというしゃくでばの設定を
起用しています。
そもそもベルカ制圧艦隊は5000年前に滅びてますからね。
なんで蒼さん出てきたんでしょうね。
シエラにでも掘り出されたのかなw
#1337[2011/03/11 22:36]  ねみ  URL 

かわいいじゃないか。

こんなかわいい子をわたしは蚊に食われただ水虫だと……。

さて次があったらなにをしようかな(鬼)。
#1331[2011/03/10 20:04]  ポール・ブリッツ  URL  [Edit]

可愛い♪

こんにちは♪

セズクの意外なお兄ちゃんっぷりが見られて大満足でした♪
でもセズクって、料理も上手だし面倒見もいいし、意外と家庭派?(笑)

蒼ちゃんもとっても可愛かったです♪
しかしその多量のお菓子誰が食べるのよっ?の突っ込み抜きで、女の子らしいプライドなんかも見え隠れしていて素敵な女の子ですね。

今回は微笑ましいSSを読ませていただき本当にありがとうございました☆
#1330[2011/03/10 18:22]  三宅千鶴  URL 

>いとかわいらしゅうていたり。

まずこれに吹いてしまいましたよ蒼ちゃんかわいい――――っっっ!

なんと彼女はセズクさんをお兄ちゃん呼びなんですねッ!というかセズクさんがちょっと意地悪紳士って感じで何やら新たに素敵な一面です。蒼ちゃんとセズクさんとか無茶ぶりして良かった!(すみませんっ;;)
目一杯にまにまさせていただきましたv 有難うございますー!
もしよろしければうちに飾らせていただいてもよろしいでしょうか……? 駄目でしたらごめんなさい!

ではでは失礼致しました;;
#1329[2011/03/09 23:32]  歌  URL 

お兄ちゃんんんん――――――――――ッ!!!!!(゚∀゚)喜ッ

まさか蒼ちゃんがセズクを『お兄ちゃん』呼びしていたなんて、卯月はてっきりふつうに『セズクさん』か階級呼びだと思ってましたグハッやられたっ><

そして波音ちゃんと戦闘が絡んでない時のセズクってふつうに紳士的ですね(戦闘時は「ヒーハーッ!」とか言い出しても違和感ないくらいテンション高いイメージがあるんです誤解だったらすみません;;)、いいですね、そういえば本編でもなんだかんだ面倒見がいいですもんね。お兄ちゃんんんんんっ(*ノωノ)vvv

……セズク好きすぎてつらい……orz

しかし蒼ちゃんにとってネメシエルの存在が身近すぎて自転車並みの扱いなのが吹きました。荷物重い→ネメシエル呼んじゃえって待ってwwwww
#1326[2011/03/09 23:13]  卯月 朔  URL  [Edit]

記事内に私の名前の欠片もありませんが、「書いたよー」と連絡を受けたということはコメントしても大丈夫だと勝手に解釈しました! うん、きっとたぶん大丈夫!

セズクさんがだいぶ良いお兄ちゃんになっているのは、きっとたぶんおそらくおおよそのところ、私の功績が大きいんだと胸を張ってしまっても良いかも知れなくないですね、すみませんでしたぁ! 大きくでましたぁッ!
いやあ、蒼ちゃんかわいいなぁ。妹ですね。保護欲をかきたてられますねぇ。医務室でいじめちゃってゴメンね☆←
蒼ちゃんとワンピースとシュークリーム。いい取り合わせですねぇ。
シュークリーム、食べたくなってきたなぁ。
#1325[2011/03/09 22:22]  ミズマ。  URL 

やっほう。
・・・いきなり部外者が割り込んですみません。
いいだろ。だって記事内に俺の名があるんだもの。
(呼ばれたものと勝手に判断。大人に油断してはいけない)

蒼さんカワイイなあ。祭歌さんのイラストもカワイイなあ。14歳だもんな。やっぱり子供なんだ。ワンピ着たりしてるんだ。・・・あれっ?彼女はネメシエルと医務室しか知らないと思ってたのに。普通の生活者なんだ。僕はまだまだ理解が足りんようです。深いなあこのサイトも。

リクエストなんて。ホントにおかまいなく。おまかせします。・・・敢えていうなら「ネメシエル西部に出現!」かなあ(←ムチャ振り)。ウチのキャラがそっち行ってもいいよ。
#1324[2011/03/09 21:26]  矢端想  URL  [Edit]














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