Twilight of midnight

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怪盗な季節☆ (長編)

怪盗な季節☆ 第八話

「大切なものが消えるとき
   三つの死は姿をあらわす。
    死は力を使い地上を無に戻す。
      死は鬼神となり
       恐怖の中で消えていく。
        大切なものを失った悲しみと共に。」



「どう?」

どうっていわれてもなぁ……
詩乃の顔を見ながら俺は考えた。
お昼十二時丁度お昼休みの時間で俺達七人は飯を食っていた。
これぐらいなら誰でも知っている。
昔から伝わるおとぎ話の第一節だ。
このおとぎ話はさっきの言葉からはじまる。

「昔これをばあさんから聞かされたとき俺はかわいそうでかわいそうでな」

ジュースをズゴゴゴ…と吸いながら冬蝉が言った。
たしかに、小さい頃にこんなきついの吹き込まされたら
泣いてしまうかもしれんからな。
げんに、俺がそうだった。
はずかしながらだが。

「まだ続きがあるんだけど、なんかそっから先は消滅しているらしいんだ」

仁が自作PCをカタカタしながら言った。
続きか……
俺も当然この話なら知っている。
子供の童話には必ず載っている作品だ。
題名は『騎士団の栄光』となっている。
話の内容はこうだ。

国をまもる戦士達がいた。
だが戦士達は死に飢えて暴走しはじめた。
大切なものを守るため敵に死を撒き散らし
鬼神とおそれられた頃、大部分の戦士達が消えていった。
大切なものは敵にあっという間に壊され、なくなっていった。

大切なものは必ず帰ってくる。
そう思った残りの戦士達は長い間まっていたが
結局大切なものは戻ってはこなかった。

「憂鬱な物語だな」

弁当箱を空にして
爪楊枝でシーハーしながら冬蝉がいった。
まったくだと思うね。

「国を復活させようとしたのに結局は裏切られたってはなしだろ?」

「そうだな」

遼がそういって、から揚げを頬張った。
最終兵器少女は窓の外の雲を見つめどこかさびしそうに見えた。

「しっかし、またなんでこんな憂鬱な話なのに『栄光』なんて文字が
題名にはいってんのかねぇ」

詩乃がそういって精一杯背伸びをした。
腕が俺の頭に当たってるぞ。

「ん、波音、悪い悪い」

まぁ、いいんだが。
別に痛くないし。

「童話なんてそんなものだと思うよ。
ってか、何でこんな話になったの?」

綾の疑問はもっともで、全員がこの話をしはじめた詩乃の顔をみた。

「んー?
 特に深い意味はないんだけどね。
 昨日お父さんの本棚を整理してたら出てきたから
 話にあげただけで」

全然関係ないんだな。
なさすぎにもほどがあるだろ。
俺もこの本もってたよなぁ、そういえば。
日本では桃太郎などに並ぶほど有名な童話だからな。
いや、世界中…かもしれないが。
世界中でこの伝説を知らない人のほうが少ないんじゃないか
というぐらい有名などうわである。
さくさく弁当を食べ終わりおしゃべりタイムに入ろうと思う前に
昼休み終了のチャイムがなった。
次は数学だ。
だるすぎるぜ、先生…

その学校からの帰り道。

「なぁ、波音?」

少女が話しかけてきた。

「なんだよ?」

「僕、あの伝説の続き知ってる」

俺は、それを聴いた瞬間唖然とした。
そして三秒ほどの沈黙の後…
大声で笑いはじめた。

「はぁ?続きぃい?あっはっはっはっは!!!
 ひー!!ひー!!苦しぃ!!!!
 とうとうぼけたのか!?あひっはっは!!」

少女はそれを聞いていてバカみたいに爆笑している俺を
眺めていたが、やがて顔を赤くしておこりはじめた。

「な?なに?僕面白いこと言ったか!?
 おい、こら笑ってんじゃねーよ!!!」

そういって右手を俺の顔に突き出し
音をたてて銃に変えた。
誰もいないことを確認してのことだと思うのだが、誰かに見られたらやばいぞ、おい。
大声で笑ってた俺は笑いを押し殺し

「くくっ…す、すいませんでした。ぷぷぷ…」

と雑音を混ぜながら謝った。
しばらくして俺の笑いがおさまった頃に少女はさっきの大爆笑の
理由を聞こうと思い口をひらいた。

「なぁ、さっき何であんなにわらったんだ?」

「あれ?知らないのか?
 そこから先は絵本には絶対に書いてあるはずがないからだぞ?」

「はぁ?波音とうとうバカになっちまったのか?」

「いや、バカはお前だ。
 家に帰ったら見せてやるよ。
 ってか仁も学校で言っていた気がするんだがなぁ…
 あるにはあるけど消えてるって言ってただろうが」

※言っていました。

俺が、家の部屋のドアを開ける。
部屋の中は暗闇に覆われている。
はずだった。
いつもなら。
だが、今日は違った。
先客がいたのだ。

「くくく…波音…
 今日は俺と寝てもらうぜ、F・Dちゃん?」

そう、何を隠そう遼だった。
だれがどう見ても絶世の美少女を自分のものにしようと
遼が俺の部屋の中で待ち伏せしていたのだ!!!
つーか、なんでこいつはこいつでこんなにしつこいんだ?

「くっ…は、遼なのか?」

「そうだ。
 俺はお前からこのF・Dちゃんを助けにはるばると参上した白馬の王子なのであ…」

何回も頭の中で復習してきたであろうセリフは
室内にいるほかの男子の大声でかきけされてしまった。

「Fちゃん!!!」

などの、言葉だ。
ワンワンと頭に響く。
殴っていいか?
こいつら。
あ?…
こういうの苦手なんだがな…

「ってか、お前、名前教えたのか!?」

俺が男子勢の騒音(FちゃんとかFたん愛してる とか)
に負けないように大声で少女に聞いた。

「え?だ、駄目だったのかな?」

クラスの人がいると急に猫をかぶり始める少女F。
俺は毎度ながらの豹変ぶりにただあきれるばかりである。
完璧な二重人格だな。
こりゃ。

「ってか、部屋は入れねーーーーっ!!!」

もう部屋は大体十人ほどいる(遼含む)男子で
満タンである。
もともとそんなに広い部屋じゃないのである。
親父が作ったと聞いたこの家は一戸建てで
家族四人がちょうどの大きさになっている。

「お前ら、帰れ!!」

そう俺が言うと十倍の大きさで返事が返ってきた。

「何いってんだ!われらのF様をひとりじめするんじゃねぇ!!!」
「美人はみんなの財産やぞ、コラ!!!」
「そうだそうだ!!」

だれだ、いまF様とかいったやつ…
あ?も?!!
いらいらする俺。
だが、こいつらは真性のバカなのである。
手のつけようのないバカなのである。
可愛い娘は全部、俺の嫁とか思ってるクソバカな奴らなのである。
もう、バカにつける薬はないということで俺は暴力に訴えることにしました。
(やさしく説明中)

「全員、死ぬがよい」

もともと怪盗として体を鍛えていた俺にかなうはずのない男どもだった。

「うわ?っ!」

とか

「ぎゃひ?っ!!」

などいいながら、パンチを食らう男子を次々とぶん殴っていく俺。

ボキ…

今、誰かの鼻折っちまったかも……
そんなわけで、俺はすべての『普通』の男子を倒した。

ただ一人、『普通』ではない遼を抜いて。

「くくく…やるな、波音」

殴られた時に出た血を遼はぬぐい、手に持った新聞ブレイドを
俺にむかって振り下ろした。
その新聞ブレイドを真正面で受けた俺は、ガードしていながらも
床にひざをつくことになってしまった。

「くっ…遼、貴様……ガク」

一発で力尽きた俺を横目で見て遼は少女に向かって両手を突き出した。
さぁ、おいでハニー とこんな感じで。
き、きもいを通り越してるぞ、遼。

「は、遼!!」

少女は遼に向かってもうダッシュで突っ込んでいった。
もうちょっとで念願の少女を抱ける遼の顔はゆるんで
だぶだぶと垂れ下がっている。
遼のニタニタ顔が視界を覆う前に
少女の左目が、赤くなり『最終兵器』としての力で遼をぶっとばした。
鼻から血を吹き飛ばしながら遼は倒れた。
幸せそうな顔―そう、念願の女と結婚できた若者のような顔で…
少女は九十八経験値をゲットした。
少女はLv十五に上がった。

「だ、大丈夫か?波音?」

倒れている俺を助けに入る少女。
し、主人を気遣ってくれるのか……

「こ、これが俺からの最後の願いだ…
 き、聞いてくれるか…?」

息を荒く吐きながら俺は言う。

「なんだ?言ってみろ・・・」

少女はそういって涙ぐんだ(嘘だが)

「可能な限りかなえるから!!」

俺はそういってくれる少女の方を向いてこういった。

「一度でいいから…恋がしたかった……ガク」

「波音んっ!!!」

俺も青春を駆ける一人の男の子だった。
高校一年生ですから。

五分後…

ようやく部屋に散らばる男子どもをドアの外にほうりだした俺は
本棚の中から絵本をだしてきた。
赤い表紙に書いてあるのは槍が一本で銃が一つ、剣が一本だ。
これが、学校で話に上がった『騎士団の栄光』の表紙だ。

「この武器が三つの死なんじゃね?かと学者がいってる。」

「学者?」

「この本は原作者がいないんだ。
よってこの本が何をいいたいのかも定かじゃない。
ただひとついえるのはその三つの死は恐るべきものだということだ。
ちまたでは、ベルカの遺産なんじゃねぇかとうわさにもなってる」

学者が多いことはかなり前からニュースなので有名になっている。
ベルカに通じるとかいうことで連合郡が、研究を禁じたらしい。
もし、研究したら有無をいわさずに死刑。
話をしても警察とかに聞かれるだけで無期懲役。
今日は教室に先生とかがいないからあんな大声で話せたのである。
ラッキータイムってやつだな。

「ベルカ…か」

そう呟いた少女の顔は悲しみと喜びが混ざった
複雑な表情を描いていた。





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~ Comment ~


お邪魔します!

新聞ブレイド強烈すぎますね(笑)
遼、可愛い子の為なら鬼でも倒してしまいそうな勢いですよね!
自分に素直そうで、素敵です(*´д`*)
#225[2009/10/13 20:13]  筱  URL  [Edit]

NoTitle

この小説の舞台がわれわれの知るような日本ではなかったことにようやく気づきました(^^;)

ベルカ帝国でかい国だったんだなあ。学校の授業でも歴史を教えてるんだろうなあ(笑)。
#40[2009/08/20 16:58]  ポール・ブリッツ  URL  [Edit]

NoTitle

1コメ王子です。こんばんゎ。


いやねぇ、うん。 小説俺もかきてえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ


ゲーム、ラジオ←これを両立させるので精一杯です


あとwww電車の件wwwおめでとうございますwwww
#39[2009/08/20 00:22]  そのちー  URL 














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