Twilight of midnight

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しるるん 

ショートの集い (短編集)

「しるるん」

ある日妻がそう言った。

「は?」

「しるるんるん!」

はい?
私は頭を抑えた。
いい年こいてなに言ってんだか。

「しるるんしるる!」

おいおい、大丈夫かよ。
私は妻を抱き寄せた。

「しるる!
 しるるるる!」

病院に電話でもしてみるか……。
私は電話を取ると近くの病院の番号を回した。

「まるるるぐるる!」

なんと。
私は電話機を元の場所に叩きつけるように戻した。
誰か助けを求めれる人はいないか?
家の外に出た。

「にゅにゅにぃゆ!
 にしゅすうししすすす!!」

「まぐるるる!
 しゅるるんばららら!」

私は唖然とした。
どうしたんだ、本当に。
皆して狂ってしまったのだろうか。
お隣さんも家から出てきた。
あわてて話しかける。

「だ、大丈夫ですか!?
 一体何が……?」

「はぐわぁんるるるががが!
 みすぐぁああるるるがががが!」

そういうとお隣さんは家の中にまた入っていってしまった。

「何だッてんだよ一体!」

私も家の中に戻り頭を抱えた。

「しるるる?」

「あー!
 うるさい!!
 さわるな!!!」

妻を突き飛ばし自室に篭る。
鍵をしっかりと掛け、窓から見える外を遮断するためカーテンを引く。
空を貫くような巨大な塔が外には見えていた。
世界が一つになってから世界政府が莫大な金を投与して作り続けている塔。
かれこれ十二年前ほど前から工事が続いていてまだ終わっていない。
あの塔の名前は確か――バベルだったような……。

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